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下着売り場のスズキさんがすごかった

先月、私の中でちょっとした下着ブームが起きた。
デパートで美しい下着を買って大変満足したので、次は普段使いの下着も新調しようと、お手軽な感じでイオンの下着売り場に行ってみた。

行ってみたはいいが、まずもって選択肢が多い。パンツだけで一体何種類あるのか。
いつも適当に買っているから、いざ選ぼうとすると選べないものだなぁ、あ、イチゴのパンツ的なやつってホントにあるんだ、可愛いけど私が求めているのはこういうことではないよな…とうつろな目でうろうろしていたら、「何かお探しですか?」と店員さんに声をかけられた。

女性の年齢を察するのは大変難しいのだが、おそらく私よりお若い30代の方であろうか、マスクから覗く目が頼もしい。店員さんに声をかけられるのはウェルカムでないこともあるが、私は今さまよっている、ここはお話をお伺いしよう、とふわっとした気持ちで会話を始めた。
しかし、それがなんと、いまだかつて遭遇したことがない的確なプレゼンだったのだ。

アンダーウェアを使用する状況の確認、
私の服装を一見した上で色や形の好みの提案、
肌触り・足さばき・伸縮性についての解説、
全てがとても的確だし、そして平凡な感想で恐縮ですが、この下着売り場の無数にあるパンツ全部把握してるんですか。

「すごいですね!」「いやー、プロに聞いてみるもんですね!」
と、もはや感動して、ご提案に沿ってパンツを3枚ばかり買ってお店を後にした。

それから1月経ったが、これは大変よいものだ。
ショップ店員さんの押しに負けて服を買ったものの結局しっくりこなくて着なくなった、なんてことはよくあるので、若干警戒する気持ちがあったのだが、これはよいですね。よい買い物をしました。

では、次は上下一揃いの下着を買おうではないか、ということで1月ぶりにイオンの下着売り場を訪れた。
前に接客してくださった方に会えたらまぁラッキー、ぐらいでうろうろしていたら、
「私でよければお手伝いしましょうか?」と声をかけてくれる方がいた。
うぉっ!現れた!あなたですね!?先日いただいたカードに書いてありましたですよ、スズキさん!

「その時はありがとうございました」とお声がけしたら、
「あ!思い出しました!ショーツを買ってくださったんですよね!これと、これと、あとはこれですね」と、私が買ったパンツ3枚を選び出されて、それはそれはビックリした。
おかげさまでたいへん良い買い物をしました、と感謝を伝えると、とても喜んでくださった。

その後、今日は透けない下着がほしくて買いに来たのです、という希望を伝えたら、着衣のまま目視でサイズを把握し、その上で採寸して、私が好みそうなもの、希望に合いそうなものを提案してくれた。
え、見ただけでサイズがわかるのですか?
そして私の好みもわかるんですね!?
プロフェッショナルは本当にすごいなとまた感動した。

一貫してプロの仕事なんだけれど、私がたいへん感動した旨をお伝えしたら、「褒められたら舞い上がっちゃって」と言って、ブラジャーを10コぐらい持ってきてくれたのは、ちょっと面白かった。

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