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「創る」のが、シェフの仕事

前回までに「作る⇒造る⇒創る」の話
これは、シェフ・パティシエ(パティシエール)に限ったことではなく、
もの作り、チーム作り、町作り、「子作り」は違うけど。
様々な職業人、特に「食」関連の「食業人」飲食業会にはピッタリと当て嵌まる考え方だと思います。
チームの下の方が「作らされている感」満載の嫌々仕事で美味しい物が作れるはずもなく、お客様を喜ばせる事は到底無理ですね。

お客様がお代を払うのは
『また、美味しい物作ってや~、又来るで~』(なぜ関西弁?)
って、帰りにお代を払うわけです。
当然の「報酬と代価」だ!なんて言っていると潰れますよ。
お客様も次への投資をしているのですから。(次にリピートしてくれる前提で話してます)
本からレシピを引っ張ったり、熱心に講習会や勉強会の習った物をそのまま出したり、少しアレンジ(仕上げを変える)程度では作るですね。
講習会や勉強会をダメと言う訳では無いんです。
コンクール優勝作品や、繁盛店・有名シェフ作品に触れるのは良い事です。

・・でもね、いろんな方の考え方、創り方に触れれば触れるほど「平均化」して行っちゃうんです。分かります?

調理師学校・製菓学校で習って、初めてのお店で「こうだ!」って刷り込んで、自分だったら「もっと、こうしよう!」を貯め込んで。
様々なレシピを、イメージをパーツとしてノート(引き出し)に仕舞っているはず。
その大事なレシピ、自分の体に染み込んだ「ノウハウ」を講習会や有名シェフの考え方で上書きしちゃうと・・・・・「みんな同じ」十把一っ絡げ。

ノワゼットの断面図、中からクレムーが流れ出します

そんな事よりも、貴重な休日を使うなら。
友人と食べ歩きするとか、美術館巡りをするとか、山や川の風景を見にドライブするだけでも良い。
本を読んでいる時に「ふッと」頭に(課題にしていた)お菓子が浮かんだり
いつも悩んでいた工程が「こうしてみようか?」が浮かんできたりします。

それで初めて「自分の仕事」「自分の作り方」「作り方の工夫」が出来上がってきます。

次回も、もう少し「創る、創り出す」実際に厨房での考え方

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