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今いちばん応援したくなるアイドル──日向坂46

#いまから推しのアーティスト語らせて

はじめに

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2019年8月28日に発売された、日向坂46初のグループ写真集。その帯に書かれていた総合プロデューサー・秋元康さんのコメントを見て「今回のnoteにふさわしいのは、まさにこの言葉だ」と感じた。

日向坂46のストーリーは始まったばかりだ。
10年後のために、今から読み始めて欲しい

日向坂46がアイドル界の頂点に立つ日のために、今から応援し始めてほしい。そんな思いを込めてこのnoteを書く。わたしは、彼女たちにはいつかトップに立てるポテンシャルがあると本気で信じている。

日向坂46って?

乃木坂46、欅坂46、吉本坂46ら「坂道シリーズ」の一環。もともとは欅坂46のアンダーグループという立ち位置で、2015年11月30日に「けやき坂46」として発足した。その後(詳しい説明は推しポイント②に譲ります)「日向坂46」へと改名し、2019年3月27日に単独デビュー。

現在は1期生10名、2期生9名、3期生1名の計20名。「ハッピーオーラ」という合言葉のもと、楽しさ溢れるパフォーマンスで着実に人気を伸ばしている。

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推しポイント①デビューしたばかり

なぜこれが推しポイントになるのかというと、新規ファンが参入しやすいからだ。

あくまでもわたしの場合だが、歴史が長いアーティストを新たに好きになるには覚悟がいる。今まで出たシングル、アルバム、ユニット曲、ライブ、グッズ、テレビ出演、雑誌、本、いろいろな場面で生まれた名シーンなどなど、歴史のぶんだけ重ねてきた物事がある。物質的なモノも、ファンの間で暗黙の了解のように理解されているコトも。

日向坂46がデビューしたのは2019年3月27日。今までに出たシングルは「キュン」「ドレミソラシド」「こんなに好きになっちゃっていいの?」の計3曲だ。また、乃木坂46(43名)、欅坂46(26名)に対し、日向坂46は総勢20名(休業中の影山優佳、濱岸ひよりを含む)。名前と顔が一致しやすく「ハマってみようかな」と思えるハードルが低いのである。

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さらに乃木坂・欅坂と違うところは、選抜制度が導入されていないこと。これから人数が増えれば選抜制になるかもしれないが、少なくとも現時点では20名全員でパフォーマンスすることが約束されている。

推しポイント②約3年の下積み時代

推しポイント①と矛盾するようだが、実は彼女たちの始まりは2015年まで遡る。長い助走期間を経てようやく陽の目を浴びるようになった日向坂46について、かいつまんで歴史を追っていく。

1.けやき坂46の結成

2015年8月21日、乃木坂46の妹分となる欅坂46が誕生。その最終審査へ臨むはずだった長濱ねるは、母親の意向により審査を受けることができなかった。

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紆余曲折を経て11月にねるちゃんの追加加入が決まったが、すでに欅坂46は結成から3ヶ月が経っており、「欅って、書けない?」というレギュラー番組も開始していた。

「欅って、書けない?」11月30日の放送にて、ねるちゃんの加入とともに「けやき坂」(通称ひらがなけやき)を新設すること、まずは「欅坂」ではなく「けやき坂」として活動することが発表された。つまりけやき坂は、欅坂のアンダーグループという立ち位置である。しかし「けやき坂」のメンバーはねるちゃん一人。仲間を集めるため、メンバー募集が始まった。

2016年5月8日、合格者11名+ねるちゃんの計12名で、けやき坂46が誕生した。この時点で、ねるちゃんは欅坂46とけやき坂46の兼任となる。

2.長濱ねるが欅坂46専任に

2017年9月25日、両方の活動によって多忙を極めていたねるちゃんが、ついに欅坂46の専任となることが決まった。

2018年2月1日、けやき坂46初となる単独アルバムのリリースが発表され、その後2期生も本格的に活動しはじめる。4月にはレギュラー番組「ひらがな推し」スタート、6月20日にデビューアルバム「走り出す瞬間」発売など、ようやく軌道に乗りはじめた。

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3.日向坂46の誕生

2019年2月11日「日向坂46」への改名が発表された。そして3月27日、欅坂46のアンダーグループとして活動してきた3年の月日を経て、待望の単独デビューを果たす。

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約3年間アンダーという位置付けだったため、欅坂46のファン以外にはなかなか知ってもらう機会がなかった。かく言うわたしも、けやき坂も出演していた欅坂の冠番組を毎週欠かさず観ていたにもかかわらず、日向坂46に注目しはじめたのは2019年に入ってから。それまでは「欅のアンダーなのかぁ、可愛い子が多いな〜」程度の感想しか持っていなかったほどである。

欅坂46の6thシングル「ガラスを割れ!」のカップリング曲として収録されている「イマニミテイロ」は、いつまで欅のアンダーなのか、そもそも単独デビューできるのか、そんな先の見えないゴールに向かって不安を抱きながら走りつづけた3年間を象徴するような歌詞だ。

イマニミテイロ どういう色だ?
唇噛み締めながら頑張ってきた色
心の奥で何度も呟いた
言葉は何色? いつの日にかミテイロ
・・・
安全地帯にいて 後悔をするより
たとえ傷ついても 一番前で泣こう
・・・
イマニミテイロ どういう色だ?
苦しいときに何度も 夢に見てきた色
願ったことは必ず叶えるよ
気持ちは何色? 言ってみたいザマアミロ

長すぎる助走期間を経て、デビューの喜び、苦しみ、感謝を誰よりも感じている彼女たちだからこそ歌える曲があり、築いた絆があり、醸し出せるハッピーオーラがある。「イマニミテイロ」のような力強く挑発的な曲も、日向坂の代名詞のような笑顔溢れる曲も、どんな曲にも彼女たちが積み重ねてきた行動ゆえの説得力があり、まっすぐにわたしの心に響いてくる。

推しポイント③卓越したバラエティー能力

毎週日曜日に放送される日向坂46の冠番組「日向坂で会いましょう」では、そのバラエティー能力の高さが遺憾なく発揮されている。いやいや、とは言え所詮アイドルでしょ? と思っている人には特に観てもらいたい。ファンの間でも「ひな会いは毎週神回」と言われるほど、抜群に面白いのだ。

自主的な発言が多い・ギャグや変顔もお手の物(しかも、ギャグがしっかり面白いのに可愛い)・クイズや大喜利ではたとえわからなくても必ず回答する・MCのオードリーをいじれる……などなど、全員で番組を盛り上げようという気持ちが行動に現れている。その甲斐あってか番組のテロップも凝っているものが多く、観ているこちらは楽しめる要素が多すぎて1回では消化しきれないほどだ。

そういえば、坂道グループのキャプテンで対談する「坂道」3グループキャプテン鼎談では、先輩グループのキャプテン方からこんなことを言ってもらっていた。

パフォーマンスからメンバーみんなの熱とか力をすごく感じるんですよ。1人1人の声の力が強い。久美ちゃんがみんなを引っ張っていて、チーム力もずばぬけている。──欅坂46・菅井友香
私、(テレビ東京系冠番組)「乃木坂工事中」から続けて「欅って、書けない?」と「日向坂で会いましょう」も見るんだけど、日向坂は、「アイドルを応援している!」って気分をめちゃめちゃ味わえるグループだと思う。メンバー同士の定番の流れがあるし、外の番組でも強みになる。──乃木坂46・秋元真夏

まだ日向坂のことをよく知らない……という人には、日向坂46のチームワークを感じるお手頃な方法として「日向坂で会いましょう」を観てほしい。

推しポイント④どんなときも笑いあえる強さと優しさ

グループの良さは「個性の化学反応」にある。一人では生まれない面白さ・可愛さ・楽しさ・感動を目の当たりにするたびに「グループアイドルの醍醐味はこれだよなぁ……」と思うのだ。

そんな化学反応を存分に味わえて、しかも毎回号泣するほど感動する企画──それが、先述した「日向坂で会いましょう」での「ヒット祈願」だ。

ヒット祈願とは、シングル発売のたびに、メンバーが様々な方法で大ヒットを祈念する企画。過去の乃木坂姉さんのヒット祈願をいくつか並べると、バンジージャンプ、富士登山、階段ダッシュ、スカイダイビングなどなど。今並べただけでも「大変そう……」と思うかもしれないが、日向坂46のヒット祈願は特に、正直「こんなに辛いことさせるの……?」と思ってしまうほど過酷である。

・1stシングルヒット祈願:120km駅伝
・2ndシングルヒット祈願:ドラゴンボートで15km横断
・3rdシングルヒット祈願:1カットPV撮影

中でもわたしがいちばん感動したのは、2019年9月23日・30日の2週にわたって放送された「3rdシングルヒット祈願!番組オリジナルPVを1カットで撮影しましょう!」という回だ。

3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」の曲に合わせて、メンバーそれぞれが挑戦したいことを一人ずつ連続で成功させていくというもので、すべて1カットで撮影する。失敗したらまた最初からやり直しで、全員が成功させないと終わらないという超過酷なヒット祈願である。

結果的にTake35(所要時間9時間)で無事終了したのだが、誰かが失敗したら一からやり直しという状況で、誰も失敗した人を責めず、それどころか笑いあうメンバーの姿を見て本当に感動した。

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いつ終わるかわからない、体力的にも精神的にも消耗している状況で誰かの失敗を優しく笑い飛ばすことは、どれだけ難しいのだろう。オーディションに合格したのにアンダーグループとして活動しつづけた、先の見えない約3年間の下積み時代を彷彿とさせるヒット祈願だった。

※1カット撮影MVの完全版👇


MCの若林やキャプテンの佐々木久美が思わず放ったこの言葉で、今回のnoteを締めようと思う。

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こんな素敵な子たちがアイドル界の頂点に立つ日のために、今から応援し始めてほしい。日向坂46のストーリーは始まったばかりだ。

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