兄とのこと
兄とはずっと喧嘩してた。
兄や兄の友達と遊びたかったけど、仲間にいれてもらえなかった気がする。
お店屋さんごっこをしたのが、すごく楽しかったのを覚えている。
あと覚えているのはなんだろうか。
子供のころ俺は口が悪かったので、当時ぽっちゃりしていた兄に、もう力では勝てないので、とんでもない悪口を言って、口で倒せないかをずっとやっていた。
結局は力で、泣かされるのだけど。
でもその時に、いかにシャープに短い言葉で相手を口で攻撃出来るか。を積み重ねた。
元々持っていたポテンシャルと積み重ねた努力によって、めっちゃ口が悪くなった。
大きくなるにつれ、腕力の差は広がり、口で攻撃すると、数日引きずるぐらいのパンチをされるので、辞めた。
で、結果的に兄とは口を聞かなくなった。
当時からの日々の積み重ねもあり、口が悪い。
というか、でも悪口言っているやつは社会で暮らしていけないと実感しているから、普段は全く言わない。
ふと「どう思う?」など聞かれた日には、振り切った悪口を言ってしまう時があるから、聞いたひとは驚く。
自制。自制しよう。
プラスの面もある。
誰かに何かを伝えたい時に、どんな言葉を使えば刺さるか、を考えるのが割と得意なのは、この幼い時から積み重ねのお陰。
にしても、あまりの口の悪さから、当時母親から「あなたは口から生まれてきた」と口癖のように言われてきた。
口から生まれてきたって、母親の口から生まれたのか、それとも出てきた時に、俺が口をとんがらせて口から出てきたのか。
どちらにしてもこわい。
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