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読書note④ 夢をかなえるゾウ

【タイトル】 夢をかなえるゾウ 1〜4
【著者】    水野 敬也
【ツール】  audible
【読了日】  2022年11月

オススメ度 ♡♡♡♡♡

題名だけは知っていたけど、まあいわゆる自己啓発本でしょ?と思って読んでいなかったもの。
オーディブルのオススメに上がってきたので、何気なく聴いてみた。

そして、4まで聴いて愕然とした。
これはもはや自己啓発本じゃない。

哲学書だ。

最初は、そこまでとは思わなかった。
普通に小説としておもしろいし、もともと会話が多めなのとナレーションの絶妙さもあって、聴き流すのにちょうどいいなーぐらいだった。
それで一気に4まで聴いてしまったのだが、それぞれの感想はというと、

1:あー、まあいわゆる自己啓発本だよね。
  わかりやすくておもしろいから、嫌味がなくていいかも。

2:一気にコメディー要素増えたなw
  ためになることもあるけど、それより普通に笑えるww

3:教えよりお笑いのキレがよくなってるw
  もはや単なるファンタジーでおもしろいから、次も読んでみよww

4:え…これ哲学書やん…

正直、4まで読まなければこのシリーズを読む意味はないのではないかと思う。
4の副題に「死神」というワードが出ていることでなんとなく想像はしていたが、「生と死」に正面から向き合う内容だ。
もちろん、笑いの要素も残っているのだが、最後の語りに至ってはもはや完全に「哲学」と呼んでいい。

生とはなにか。死とはなにか。生きることの意味はなにか。人間として生まれた意味はなにか。自分とはなにか。他とはなにか。夢とはなにか。幸せとはなにか。

そして、私達はなぜ生きるのか。

インド哲学でいうブラフマンとアートマン。プラトンのいうイデア。
ものすごく根源的で普遍的で、洋の東西を問わない真理。
そんな深い深い内容が、ガネーシャの言葉としてさらりと語られている。
しかもそれが、

めっちゃわかりやすい。

なんなんだこの本は。何者なんだこの著者は。

身近な大切な人の「死」をテーマにしたストーリーはあまりにリアルで、個人的には辛い部分もある内容だったが、それだけに、語られる言葉の深さが身にしみて理解できたのかもしれない。

辛くてもやはり「読んでよかった」と思うし、一人でも多くの人に「読んでもらいたい」と思える一冊。

みなさんもぜひ、ご一読を。

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