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気功って、何から始めたらよいのでしょう?

中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室で習ったことや、盛先生のお話し、参加者の体験談、『気功奥義』シリーズを編集しながら教えてもらったことなど、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

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気功教室に来られる方には
大きく2つのタイプがあるような気がします。

1つは、
気功で⚫︎⚫︎ができるようになりたい。
⚫︎⚫︎になりたい。
という目的がある方です。

例えば、
なんとなく不調なので、気功で元気になりたい。
とか
夫が体調を崩しているので、気功で夫にパワーをあげたい。
とか。

一方、もう1つは、
なんとなく気功というものに興味があるという方です。

実は私がこのタイプだったので、このタイプの気持ちがよくわかるのですが、気功ってよくわからないから、逆に気功ってなんだろう? と興味があるタイプです。
(まさに私の場合です)

最初のタイプの方、目的がある方の場合は、気功の世界への入り方、「気功の入り口」は比較的わかりやすい気がします。

例えば、「気功で夫にパワーをあげたい」という方の場合は、まずは自分が人にあげられるだけのパワーをつけなくてはいけないので、そのためにどうしたらよいか、どういう気功をすればよいかとなるからです。

もちろん、人に自分のパワーをあげることができるレベルになるには相当の修行が必要なので、簡単ではありませんが、気功の世界の入り方としてはわかりやすい気がします。

逆に、なんとなく興味があって、という私みたいなタイプの方は、何から始めたらよいのか、難しいのではないかなと思います。

盛先生は著者の中で、気功の世界への入り方、気功の入り口についてこう書かれています。

中国には三千種類の気功法の流派があると言われています。
でも、三千種類もあると、どの気功法から学べばよいかわからなくなりまよね。
気功を始めるにあたって、どこから気功の世界に入っていくのか、どういう気功法から学んでいくのかはとても大切です。
なぜなら、気功には効果が出やすい方法もあれば、効果の出にくい方法もあるからです。実際、気功の基本がわかっていない初心者の方が、上級者の気功法を行なっても効果が出ないのです。

『気功奥義 解説書』(盛鶴延)

気功の入り口についての詳細は、本に譲りますが、盛先生が本を書かれた大きな理由の1つは、気功の入り口、正しく気功の世界へ入る道を、日本人の私達に教えてくださるためだったと思っています。

元々、気功は、先生が生徒に1対1で教えるものだったそうです。
どういうものを学べばよいのか、どういう道に入っていったらよいのかを、個人個人の状況をみて教えたのだそうです。

だから、盛先生は30年以上も、毎週木曜日に気功教室で教え続けられているのだと思います。でも、東京の自由が丘まで来ることができる方は限られているため、そういう方のために、本を書かれているのだと思います。

というと、

えーーー。
では本を読まないといけないの?
しかも、本にはいくつもの気功法が書かれているけど、それをひとつひとつ学んでいかなければいけないの?

と思われたかもしれませんが、
安心してください。


ある時、盛先生の気功教室で、ある女性の方が質問されました。
(盛先生の気功教室では、前半は盛先生のお話しと参加者の方からの質問に答える時間です。その質問時間のお話しです)

「盛先生。
 私はどの気功から始めたらよいのでしょうか」

すると、盛先生はその方をじっと見て、こう答えられました。

「あなたの好きなのから」


一瞬、質問された方はキョトンです。

そうですよね。きっと、

「あなたは少し背中の流れが滞っているようだね。まず全身の流れよくした方がいいね。そのためにはあなたには甩手(さいしゅ)が合ってそうだから、甩手から始めたらいいよ」

とか、具体的な気功法のアドバイスが聞けると思っていたのだと思います。

でも、「自分の好きなものをすればよい」と言われてしまったものだから、戸惑ってしまったのだと思います。その気持ち、とってもよくわかります。

実は私もそうでした。
好きなものと言われても、自分が何を好きなのかもわからないし、だいたい好きなものを選べるほど気功法を知らないし。

でもそれでも、わからないなぁ、と思いながらもやっていると、
「なんとなく、この気功法は気持ちいいなぁ」
と気がする気功法がでてくるのです。

あくまでも、そういう「気がする」だけですが。

それでも、
私の場合は、それが「甩手(せいしゅ)と香り気功だったわけですが、それを結局、ずーっと毎日、それを続けることができているわけですから。

逆にいうと、なんとなく気持ちいいから毎日続けられるわけですから、やっぱり、自分が好きな気がする気功法を選ぶって大切なんじゃないかなと思っています。

なので、タイトルの
「気功って、何から始めたらよいのでしょう?」
の答えは
「自分の好きなものから」
です!

ではまた!

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