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49歳の時、気功と出会い、その後、1000人以上気功治療をしてきた方の体験談です。(前編)

盛鶴延先生の気功教室に参加されている方に、気功を学ぼうと思ったきっかけや体験してみた感想などをお伺いしました。

今回は、盛鶴延先生が2001年から7年間教えていた福建医科大学日本校気功専科に49歳で入学し、卒業後1000人以上の方の気功治療を行ってきた60代の女性の方です。(プライバシー保護のため一部編集しています)

***

生まれた時から体が弱く、
医者に
「この子は大人になれない」
と言われたそうです。

しかしちょうど新薬が開発され、
認可されていたのかいないのか、
当時のサラリーマンの1ヶ月分ぐらいする注射を、

私のためならこの家も全て売る

と言ってまで打ち続けてくれた両親のおかげで、
小学校に入学する頃には元気になり、
健康優良児で表彰されるほどになりました。

しかし高校の時に発病、
そして脳の手術前検査のミス。

30代では腰の手術、
その後も語りきれないほどの病気をし、
全身病気のデパートと言われる状態になっていました。

そのため全身の気の巡りが悪く、
足はいつも氷のように冷え、
普通に歩くのも困難な状態でした。

そんな私に、
「お前には気功が合っている」
と亡くなる前に夫が言ったのです。

高校生で発病して以降、
漢方、指圧、鍼灸など、
様々な東洋医学の先生に
お世話になってきましたが、
気功だけはなかったのです。

なので
気功を習おうと思って調べ始めました。

しかし、夫の死後、
生きる気力を失った私は
生死を彷徨う状態になり、
入院していました。

なんとか退院したものの
骸骨のように痩せ細り、
杖がないと歩けない状態でした。

それでも夫の最後の言葉だからと、
気功を学べるところを探しました。

当時、私が住んでいる新潟には
私が調べた限りでは
気功を学べるところが2カ所ほどしかありませんでした。

1カ所は
骸骨のような私を見て、
その場で断られました。

もう1カ所は
東洋医学の病院の施設の中で
やっていた教室なのですが、
体験で入学した教室の最後に

「はい。
 今回でこの気功教室はおしまいです」

と言われてしまったのです。

えーーーっ!


そこで仕方なく、
本屋さんで
全国の専門学校の一覧が
載っている本を調べたのです。

すると、東京に2校、
気功を教えてくれる大学が
あることがわかりました。

2つとも中国の大学の日本校で、
1つがその後通うことになる
福建医科大学日本校気功専科(以下、福建)でした。

なぜ福建の方を選んだかというと、
こちらの方が学費が安かったからです(笑)。

福建に電話すると、
随時体験入学を受け入れているとのことなので、
早速、東京まで出かけました。
もちろん杖をついてです。

事務局の方に案内され教室にいくと、
漢方の男の先生と男性の生徒が2人いました。

「今日、体験入学される方です」
と事務局の方にご紹介されていた時、

教室にゆっくりと入って来られたのが、
盛鶴延先生だったのです。


***


今の盛先生は細身ですが、
当時はもっとがっちりとしていて、

もう1人の漢方の先生も
同じようにがっちりとした
長身のタイプだったので、

その2人の存在感だけでも
圧倒される感じでした。

そして、早速
盛先生の気功の授業が始まりました。

甩手(さいしゅ)、
続いて
香り気功の初級、

もちろん私は
ただ盛先生の真似をしている
だけだったのですが、

香り気功の途中から
お線香の香がしてくる
のです。

なので、香り気功が終わった後、

「どこでお線香をたいているのですか」

と盛先生に尋ねたのです。

すると盛先生は面白がられて、
ではっと
香り気功の中級をし始めたのです。

そして香り気功の中級が終わった時、
「今度はどんな香りがした?」
と尋ねられるので、

「今度はきな臭い、
 何かを焦がしたような臭いです。
 先ほどのお線香とは全然違う臭いがします」

と言ったら、更に面白がられて、
自発動功を始められたのです。

もちろん、
これも今だから、
香り気功だったんだなとか
自発動功だったんだなとか
わかる話で、
当時は何がなんだか全くわかりません。

自発動功も、
よくわからないまま
気がついたら
昔習っていた
バレエを踊っていました。

気持ちよくなって
くるくる回転していたら

盛先生と、
漢方の先生が
面白がっているのです。

今から思うと
導引(どういん)(*)
されていた気がします。

そして傍にいた
30代ぐらいの生徒に

彼女は敏感だから
試せ、試せ

と言っているのです。

もちろんそれらも
今だからそうだったのかなぁと
思うだけで、
当時はわかりません。

ただ気持ちよく
くるくる回っていただけです。

しかし
その生徒の方が
私に導引をしようと
されたのだと思います。

何か
ふわーん、ふわーん
という気を感じたのです。

これも今から思うと
盛先生のような
レベルの高い方の気は、
粒子が細かいので
私は全く感じることが
なかったのですが、

生徒の方の気は
粒子が大きかったのでしょう。
だから
私でも感じてしまった
ということだと思います。

(次に続く)


***

(編集後記)
福建医科大学日本校気功専科は
今はもう無いのですが、
プロ養成のための大学でした。

盛鶴延先生をはじめ、
漢方の先生も鍼灸の先生も
超一流の羨ましい限りの教師陣です。

そこで2年間学ばれたお話しは
とても楽しく聴き入ってしまいました。

どうぞ次回も
楽しみになさってください。

***

(*)導引(どういん)
導引術は気功の中でも大きな技の1つです。
歴史的にも古く、今から2千年前の中国の馬王堆(まおうたい)のお墓で、導引術の絵が発見されています。
気功導引術をされた生徒は、気の流れがよくなります。
気功導引術で、先生の気によって最初の気の道がつくられたら、その後、生徒は気の道に入りやすくなります。



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