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気功とイメージ|気功をする時の意識「以幻引真」についてお伝えします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

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気功の言葉に
「以幻引真(いいげんいんしん)」
があります。

まずイメージを持ち、
そのイメージで
実際の効果を引き出す
という意味の言葉です。

盛鶴延先生は
以幻引真について
著書の中で
こうおっしゃっています。

例えば、

下半身の陰の気を
上の昇らせ、
上半身の陽の気を
下に降ろしましょう。

と言っても
なかなか難しいですね。

直ぐにはできないと思います。

そういう時は
具体的な
陰陽のものを
イメージするとよいです。

例えば、
太陽と月の気功法で
下半身の陰の気を
昇らせる時、

まず
足元に
重くて真っ白い
満月(陰)を
イメージします。

その満月を大地から
持ち上げていくのです。

そうすると
満月(陰)とともに
下半身の陰の気も
上に持ち上げることが
できます。

 
同じように
陽の気を下に降ろす時
太陽(陽)を
頭の上から
身体に入れるイメージを持つと

太陽(陽)とともに
上半身の陽の気を
下に降ろすことができます。

今回は
気功を練習する時に役立つ意識
「以幻引真」について
お伝えします。

***

太陽と月の気功法は
全身の気の流れをよくし
陰陽のバランスを
整えくれる気功法です。

何より
この気功法は
太陽と月という
偉大な2つを
イメージしながら行うので

やっていると
気持ちが悠々と
大らかになる気がします。

とても気持ちが良いです。

少し
具体的に
太陽と月の気功法の
やり方を説明しますと、

まず
息を吐きながら
足元の満月(陰)の気を
両手でゆっくりと
持ち上げます。

ゆっくり持ち上げた満月は
胸の中丹田のあたりで
太陽(陽)に変わります。

この時、呼吸も
吐く呼吸から吸う呼吸
に変わります。

中丹田で
陰から陽に変わる。
ここが大切だよ。

盛鶴延先生に
言われたことがあります。

満月から太陽に変わった気は
そのままぱぁーっと
空に広がっていきます。

次に頭の上から
太陽の気を降ろし、

太陽(陽)の気と
月(陰)の気を
お腹の前で合わせ

息を吐きながら
2つを合わせた気を
下丹田に入れます。


下丹田から
下半身、足裏を通して
地面まで降ろします。

この動作を繰り返します。

動作は文字で書くと
少し難しく感じるかもしれませんが
やってみると簡単で、
すぐに覚えられると思います。

盛鶴延先生は
このように
具体的なイメージ
を持ちながら気功をする効果
についてこうおっしゃいます。

このように
月や太陽など

日常生活、
自然界に存在する
具体的なものを
イメージしながら
動作を行うと

陰陽のことが
わかりやすくなります。

最初は難しいかも
しれませんが、

練習すればするほど
そういうイメージを持ちながら
動作ができるようになります。

***

気功の歴史はとても古く、
最古の資料は
新石器時代のものだそうです。

気功舞踊らしきものを
舞っている五人の姿や

亀のまねをして
呼吸をしている人の姿が
土器に描かれているそうです。

昔から
とても素朴は健康法として
何千年も
伝えられてきたことがわかります。

亀や蛇や
太陽や月など

今よりもっと
自然が身近で
自然の気を感じながら
生きていた古代の人々が

自然界に存在する
陰陽のものを
イメージしながら
気功をすることは
とても自然で
当たり前のことだった
気がします。

日々、
なんとなく
忙しく
バタバタと過ごして
しまいがちですが、

気功をする時ぐらいは
古代の人たちのように

自然界に存在する
陰陽をイメージしながら
悠々と素朴にやりたいなと思います。

そういえば

「気功をしていると
 太古の人たち?が周りにきて
 一緒に
 気功をしているような
 感じがするんだよね」

と言っていた
気功の友人がいました。

なんとなく
わかる気もします。

以幻引真は、
気功の真髄、
本当のことを知るための
手段です。

「引」というのは
引いてくるということです。

本当のことを
引いてくる。

イメージは手段です。

目的は
本当のことを
引いてくることです。

そう盛鶴延先生は
おっしゃいます。

以幻引真で
自然界の
具体的なものを
イメージしながら

古代の人たちと共に
悠々と
楽しく
気功をしながら
気功の本質を
引いてくることができたら
最高! です。

では、また!

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