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気功と定力|気功の観点から「義理人情」についてお伝えします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***

ある日の
盛鶴延先生の
気功教室でのことです。

これから
中医学を学ぼうと思っている
男性が参加されていました。

そのため
自然と中医学の話になり、
最後、良い医者とは何か、
という話になりました。

そこで
盛鶴延先生は
彼にこうおっしゃったのです。

良い医者は
義理人情だね。

一瞬、
彼も
教室に参加していた方も
えっという驚いた気がします。

それはそうです。

日本で
「義理人情」
というと
大多数の人が、

「わたくし、
 生まれも育ちも
 東京葛飾柴又です」

の寅さんの世界を
思い出しますから。
そんな寅さんと良い医者が
にわかには結びつきません。

でもきっと
寅さんをご存知ない
盛鶴延先生は
気にする様子もなく
続けてこうおっしゃいました。

義理の義は、
道徳経の
道、徳、仁、義、礼
の義だね。

義は
定まる力だね。

いつでも、
どんな患者に対しても
同じ態度であること。
正直であること。

これが
よい医者になるには
必要だね。

今回は
気功の観点から
義理人情についてお伝えします。

***

私が
盛鶴延先生から
「義」の話を
初めて聞いたのは
随分前です。

盛鶴延先生も含む
何人かの
気功教室のメンバーで
電車に乗っていました。

その時、
盛鶴延先生は
ある男性に対して

あなたは義の人だね。

とおっしゃったのです。

私はその時初めて
「義」という言葉を
人に対して使われるのを
聞きました。

ただ、

「義」の人とはなんぞや?

と意味がよくわからず、
疑問が残ったのです。

でも、
とても大切な話だと思ったので
「義」について
それ以降
気にするようになりました。

それからしばらく経った頃、
私は仕事で
とても辛い、苦い経験を
しました。

仕事で
辛い、苦い経験は
たくさんあると思いますが、

最も辛いことは
自分のせいで
相手に迷惑をかけてしまったことだと
私は思っています。

しかも
やると約束したことを守れずに
相手に
迷惑をかけてしまった時は
とても辛いです。

もちろん仕事なので、
約束を
守りたくても守れなかった
どうしようもない諸事情が
そこにはあるわけですが、

それでも
約束を守れなかった
という事実は
辛く、苦く、
いつまでも
自分を責め続けます。

そんな
辛い、苦い思いをしていた時、

ふっと、
盛鶴延先生の

彼は義の人だね。

という言葉を
思い出したのです。


***

義の人として
私がすぐに思い出すのは
三国志の関羽です。

といっても
関羽を語る程
よく知っているわけでは
ありませんが、

それでも
あの曹操からさえも
高く評価された
義の人であることは
何となく知っています。

どんな時でも
どんな条件下でも
判断がブレない。

言うことと
行動が
常に一致している。

一本筋が通っている。

そんな
イメージがあります。

そして、
そんな義の人関羽は
命をかけてでも
やると言った約束は
守るのだろうな。

そう思いました。

ではなぜ
私は彼のように
約束を守れなかったのだろう
と、思ったのです。

そこで改めて
「義の人」って何だろうと
考えました。

そうして考えていくと、
関羽はただ
約束を守るだけの人では
ない気がしてきました。

関羽だったら
そもそも
守れない約束は
最初からしないだろうな
と思ったのです。

もちろん私も
熟考に熟考を重ねる猶予が
常に与えられていれば、
守れない約束を避けることが
できる気がします。

しかし、時に
その場で即断しなくては
いけない場合も多々あります。

それでも義の人は
どんな場面でも
守れる約束しかしないし、
守れない約束はしないだろうな
と思いました。

なぜそんなことが
出来るのだろう。

そこまで考えた時、

盛鶴延先生がおっしゃった

義。
定まる力だね。

がふっと思い出されました。


そうか。
常に定まっているから
出来るんだ!

***

盛鶴延先生は


定まる力ね。

とおっしゃる時、

いつも
天地人の站桩功の
手の形をされます。

イラストのように
右手は天
左手は地を指します。
(女性は逆)

天地人の站桩功


この天地人の站桩功は

一本のしっかりとした軸を
自分の中につくるのに
効果があります。

***

義理人情の世界。
定まる力。
難しいです。

でも鍛えていきたいなと
思っています。

では、また!

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