心と生活要素とバランス

心を安定させるためには3つ以上のコミュニティ/生活要素(以後,要素)が必要だと考えている.それをイメージとして描いてみた.

心は体積を持った物体で密度は均一でなく流動的で,その重心は自分自身によっても周囲からの影響によっても変化する.要素は心から特定の方向に伸びていて心を支えるように地面に伸びている.要素の伸びる方向は要素同士の関係性の強さを表し,要素の長さは優先度合いを表している.心の重心位置をコントロールするのは難しく,要素の優先度合いは容易に変更できる.また,要素の伸びる方向は各要素固有である.

もし要素が2つだと,心の重心がぴったし中心にないと簡単に倒れてしまう.周囲の影響で重心が変化するので自分で心を制御してバランスを保つ必要がある.

要素が3つになれば,各要素の接地点が作る三角形の上に心の重心がくれば安定するので,心を頑張って制御する必要がなくなる.ただし,各要素が近い場合(例えば音楽が趣味の音楽家は要素間の距離が限りなく近い)は要素が2つの時と同じ状態になってしまう.要素が3つの場合は要素間の距離を自由に設定しづらい難点がある.反対に言えば3つの要素が上手く離れていればとても安定した状態になる.

要素が4つ以上になると,優先度合いに気を付ける必要が出てくる.極端に優先度合いのバランスが崩れるとぐらつきが生じる.ただし,結局は3点で支えるに至るので問題ない場合が多い.また,心の重心が変化しても,比較的調整が簡単な要素の優先度合い(長さ)を調整することで安定を得ることができる.

仕事と家庭だけでは簡単に心のバランスが崩れてしまう.趣味のコミュニティを生活に加えることで心のバランスは断然取りやすくなる.

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