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手帳マニアの喪失から再生への物語

昨年秋に、介護を続けていた息子猫さんが亡くなってから、手帳を書けなくなった私。
手帳を使わない生活をしていて感じたことをまとめておきたい。

ちなみにここでいう「手帳」とは予定の管理もTODOもライフログもすべてを指す。

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私にとっては
手帳を使わない=沼の中に潜っている
イメージ。

そこでその状況を「深度」で表現してみる。

▼深度3

最低限の予定の管理(通院とかアポイントとか、他人が絡むもので行動を起こさないと他人に迷惑がかかるやつ)だけは、アプリのTimeTreeで管理して、なんとかこなせていた状態。
でも11月12月は予定自体もほとんど入れていなかった(介護に生活のほとんどを割いていたので、予定を入れることができなかった)ので、なんとか暮らせていたのかと思う。

介護生活をしている間は自由な時間が全然無かったので、あれだけ「カフェに行きたい!」「本屋さんで気になった本を手に取って立ち読みしたい」「ファミレスでドリンクバー飲みながらボーッとしたい!」と熱望していたのにも関わらず、自由な時間しかない生活は「無」

将来への希望ややりたいことなど、私の持ち味の「前を向いた生活」はほぼなく、沼の奥底にじーっとしている(怖いことにそうしているという認識もない)時間でした。

▼深度2

ちょっと時間が経って、手帳を書きたくなったりしたものの、もう自分が構築した「手帳活用システム」が崩壊しているので、どこから手をつけていいやら…
アプリで最低限の予定管理を続けつつ、気まぐれにログの手帳を書いてみたりしていたけど、とても散発的な状況でした。

行動より感情を整理したい気持ちが先に湧いてきて、息子猫さんとの思い出を書き散らしては、最後まで書けなくて下書きに保存することの繰り返し。
だったらジャーナリングをしてみよう!と思ったものの、今度は自分の感情と真正面から向き合うのが怖くて、全然本心が書けず…

静かな自宅で自分と向き合うのは恐怖を感じてしまい、雑音もあって他人も程よくいるカフェでジャーナリングをしてみるものの、息子猫さんのことを思い出して号泣してすぐ帰宅する…なんてこともありました。

「やりたいのにできない」「やればやるほど心が折れる」状況はなかなかしんどかったです。

▼深度1

やっと水面の明るさが見えてきて、時々水の上に顔を出して外を伺えるくらいの時期。
昨年秋に買い込んでいた手帳を少し使ってみたり、暦の講座の補講動画を見たり、少しだけ「今後のこと」に頭を巡らせ始めた頃

でもまだ毎日の予定を書き込んだり、ログを取ったりはできないし、将来のことを考えたりするのは全然地に足がついていなくて難しい。

どこかに「このままではいけない!」という気持ちもあって、「自分でなんとかできないなら、人になんとかしてもらおう!」と他人の企画に全面的に乗っかることを思いつく。

転機となったのは1月の終わりに行った群馬旅行。
ホテルを決めるのもなかなかできなかったのだけど、逆に宿泊先さえ決めてしまえば、あとは現地のお友達が美味しいお店も楽しい観光先も考えてくれていたので、これ幸いとお世話になってみました。

美味しいご飯と楽しいイベントと、普段と違う景色や体験で、なんかフッと気持ちが浮上したとともに、「できたっ!」という自信にもなりました。

あとこの深度の時期に、全然違うジャンルの界隈に顔を出してみたのも良かった。
一度別のジャンルの知り合いと連絡を取ってみて、他人の前で「私という形態」が保てるのかを確かめてみたりしました。

▼深度0

やっと水の上に出て陸地(未来)を眺め続けられる状態になった頃。
うっすらやりたいことも思いついたり、人のためになることもやってみたくなったり。

今年の方針としては「他人の企画に全力で乗っかる」ことにしようと考えているので、イベントや講演会やライブなど、参加できそうなものをチェックして、申し込みをしたりチケットを購入したり。

この時期の私には、チケット購入ってなかなか難易度が高いなと痛感しました。

まず発売前に情報をキャッチ。
そして公演日に、自分が公演場所まで出向くことができるのかを判断する。
どのサイトから申し込みをするのか、支払いはどんな方法が選べるのか。
発売日(申し込み期間)に確実にチケットを申し込み支払いをする。
当選したら、コンビニなどでリアルチケットに引き換える。

この「すべて相手側の日程」で動く一連の作業が、なかなか難しかった。
ほんと、この辺りから「手帳がないと無理」って思って、予定の手帳の稼働を再開しました。

▼浅瀬でチャプチャプ

これは今の私です。
まだ目的地もちゃんと決められてないし、陸地を歩んでいく自信もないけれど。

でも生活を立て直していきたい気持ちはムクムクと湧いてきたし、もう一度今度はもっと使いやすい自分なりの手帳システムを構築したいっ!と思って、時期外れの手帳会議を繰り返しています。

予定の手帳の稼働を再開したものの、今度は「情報の一元化」に失敗していて、漏れが非常に多い状況です。
これは私がもともと複数の手帳を運用していて、「この内容はこの手帳」「こっちの話題はここに書く」と決めていたからというのが大きい。

今は視野も視座もまだまだ低い状況なので、複数の手帳を使い分けて、生活を、人生を、全部紙の上で運用していくのが難しいのです。

秋になれば、もう2025年の手帳を考える時期がやってくるので、今年は「手帳ありき」じゃなくて「自分の情報ありき」で、取り扱うジャンルの取捨選択をしつつ、いろいろと試してみる年にしようかなと思っています。

具体的には見開き1週間の手帳をずっと使ってきましたが、それだとスパンが短すぎる感じがしていて…
かといって見開き1ヶ月の月間手帳だと、書くスペースが狭すぎて…
見開き2週間あたりで、うまく運用できないかななんて考えています。

昨年秋からぜんぜん書けていないログも、やっぱり私の人生には必要なものだと思うし、ログを取っているからこそ、自分をより良い方向に近づけていくことができていると感じているので、やっぱり書きたい!

ログに関しては、以前は猫さんの体調記録の目的も大きかったので、今は「なにをどういう動機づけで記録するのか」を取捨選択している状況です。

幸い2月はジムにそれなりに通えたので、こういう記録は励みになるし、「健康を維持する」という将来に向けての目標にも繋がっているので良いな…と。

おわりに

手帳が書けなくなった私が、また書きたくなるまでを紹介してみました。
「喪失→再生」といってしまえば簡単なことですが、やっぱり一筋縄ではいかないし、再現性はないかなと思います(汗)

息子猫さんの闘病中から、フォロワーさんには大変お世話になりました。
応援してもらってお悔やみもたくさんいただいて、私の心の支えになりました。

沼の中に潜っている間もなんとはなしに気にかけていただき、そして最近しれっと戻ってきても暖かく受け入れていただき、ほんと感謝です。

糸の切れたタコのように、どこかに行ってしまう可能性ももちろんあったと思うのですが、またこうして戻れる場を持てて、私は幸せだなぁと思います。

今年はとにかく「自分ファースト」で、楽しそうな他人様の企画には全力で乗る!ことを目標に、自分を癒しつつパワーをつける一年にしたいなと思っています。


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