見出し画像

賢一くんへの手紙〜「書く習慣が身につく1週間プログラム」の5つ目の課題〜

こんにちは。子どもは努力したけど生めなかったきこ(@kikoslog)です。
不妊治療は心身&金銭面で大変だったけど、まあ良い経験でした。

さて、今日は架空の甥っ子へ伝えたいことを書いてみました。
これは「書く習慣が身につく1週間プログラム」の5つ目の課題である、「社会人になる甥へ伝えたいことやアドバイスはある?」への回答です。

甥っ子の名前は、まことに勝手ながら「賢一くん(仮名)」とします。

これからは親しい友人として付き合おうと思う

賢一くん、就職おめでとう!
ついこの間までピーマンが食べられなくて、野球の練習でいつも真っ黒に日焼けして、いつの間にか声変わりしたと思ったら、もう社会人!
年齢も立場も、立派な大人だね。

おばちゃんには子どもがいないので、君の成長を小さい頃から自分の子どものように見守ってきたけど、これからは親しい友人として付き合っていきたいと思ってる。

そんなおばちゃんから、就職する君へ伝えたい事がある。
君は知らないと思うけど、私は若い頃はかなりやらかしてきた歴史がある。
そんな中から学んできた事を話ので、ウザがらずに聞いてくれると嬉しい。

新卒で働くならある程度は組織の整った場所で

まず少し昔話を聞いてほしい。
私が就職活動をしたのは、就職氷河期真っ只中の1998年。
バブルと呼ばれる好景気が崩壊し、どの企業も新卒採用を絞っていた頃。

その頃の就活は今みたいな情報戦では無かったので、当事者としてはさほどの焦りはなかったけど、それでもなかなか内定をもらえなくて、私はアルバイトをしていたプロダクションから誘われてそのまま就職することにした。

その会社は小さな広告代理店で、イベント運営やマーケティング、テレビ番組のリサーチなんかをメインにやっている会社だった。

希望職種はマスコミだった私はいわゆる「ギョーカイ」で働けることにとても満足だったけど、会社の組織が新卒を迎え入れるには小さすぎたの。

小さなプロダクションには良くある話なのかもしれないけど、「仕事は与えられるものでは無く作り出すもの」で、自分で営業して企画して作業して請求して…というのが仕事の流れ。そこに右も左もわからない新卒が、たいした指導もなく放り込まれて、私は求められるものもよくわからず、何ができないのかもわからないけど、でも何もできない日々が続いて、体調を壊してしまった。

新卒で働くときは、大きな野望がある場合を除いては、一度それなりの組織に属して、社会人としてのイロハを学んだ方が、君みたいな慎重派の人間には向いていると思う。
だから今回の就職先は、会社のサイズ感や業種が君に合っていると思うよ。

まずは社会人というものはどういうものなのか、良い点も悪い点も知るために、飛び込んでみるのが良いと思う!ファイト!

困ったときは軽率にヘルプを出そう

「能ある鷹は爪を隠す」って聞いたことあるかな?
能力のある人ほど、それを表には出さないという意味。

賢一くんは頑張り屋さんだし、見た目からして優等生だから、きっと周りの人の期待に応えようと、精一杯頑張るんだと思う。

それは大事なことだし、ぜひ頑張って能力を発揮してほしいと思っているけど、入社してすぐは、少しだけ爪を隠してほしい。

大きな環境の変化に身体も心も追いつくのが大変だから、あまり張り切らず、冷静に周りをよく観察してほしい。

そして、これはとても大事なことなんだけど、今後の人生も含めて「困ったら助けを求める」事を覚えておいてほしい。

仕事がわからない、身体がしんどい、トラブルに巻き込まれてお金が無い…など、人に話すのも恥ずかしいような事態であったとしても、一人で抱えこまず、だれでも良いから話をしてほしい。

「相談する」ってなると大仰に感じて身構えてしまうかもしれないから、雑談程度でも構わないので、君の辛さを誰かに知ってもらってほしい。

誰にも言えなかったら、もちろん私も相談に乗るよ。
おじいちゃんおばあちゃんや君のお父さんお母さんには、もちろん秘密厳守でね。

お金や社会についての勉強をしよう

1ヶ月後には初給料を手にする君。
自分で働いて得たお金なんだから、好きに使って良いと思うけど、少しだけ将来に向けて貯金や投資をしてほしい。

あと、世の中には君のことを助けてくれる制度がいろいろある。でもその制度はほとんどが自ら申請しないと得られない。

だから、お金や社会保障についての勉強をすると良い。
制度や仕組みといったものはしょっちゅう改変されるけど、どんな分野があって、それをどこが担当しているのかを知っておけば、相談ができる。

情報の大元(一次情報)にアクセスできれば、そこから道は開けるから。志があれば、世の中の人はそんなに冷たく無いよ。

ちなみに、私は20代の頃は無知の極みだったので、さっき話した就職先に社会保険の類がまったく無いことに、就職してしばらくしてから知ったよ。

そのせいで、体調を崩して退職したにもかかわらず、雇用保険はもらえなかったし、その後持病が悪化して治らないと決まった後も障害厚生年金をもらうことができなかったんだ。

オタク化大賛成

賢一くんは小さい頃からずっと電車が好きだよね。
大好きなものをずっと大好きでい続けられるのも、一つの才能だと思うから、今後も「乗り鉄・撮り鉄」ともに趣味を大切にしてほしい。

今までは学校という均一化された組織の中で、友達の輪から浮かないようにといろいろと気を遣って過ごしてきたと思う。
でもこれからは「趣味友達」を大切にしてほしいと思う。

会社でうまくいかないことがあっても、趣味は自分を癒してくれる。
そして何より「好き」というパワーはとても価値あるものだから、オタク道を突っ走ってもらって構わないよ。

自分で稼いだお金を思いっきり趣味に注ぎ込めるなんて、長い人生のうち本当にひとときしかできないことだから。

将来君に家族ができて趣味から遠ざかったとしても、また年を経て再開できることもあると思うし、趣味で得た知識は別のところでも必ず活かせるから。

おわりに

おばちゃんの長い話を聞いてくれてどうもありがとう。
ちょっとつまらなそうに、でもちゃんと聞いてくれて、本当に嬉しいよ。

君には失敗してほしく無いし、辛い思いもしてほしく無い。それは君の両親をはじめ周りの人たちはみんな思っていること。

でも賢一くんはもう大人だから、失敗も辛い経験も糧にして人生を切り開いていってほしい。

自分の生活で精一杯になってしまうだろうけど、ときどきはお正月や夏休みに顔を見せてね。いろんな話を聞かせてください。

あ、それから我が家のルールで、「お年玉は就職するまで!」だからね。
来年はおばちゃんにくれても良いんだよ(笑)

✐ ✎ ✑ ✐ ✎ ✑ ✐ ✎ ✑ ✐ ✎ ✑ ✐ ✎ ✑ 

ご覧いただきありがとうございます😊
手帳を使って生活を整えている𝖪𝖨𝖪𝖮です。
ブログなどはこちらから。
→ lit.link

アラフィフでも、ごきげんな毎日を満喫中👍
今年は 英語学習 & ジム通い を 習慣化 するため、コツコツ頑張っています。

✐ ✎ ✑ ✐ ✎ ✑ ✐ ✎ ✑ ✐ ✎ ✑ ✐ ✎ ✑ 

この記事があなたの心に響いたなら…サポートボタンをポチッとお願いします!更新へのモチベーションがググっと上がります✨