見出し画像

脇目もふらず

脇目もふらず、ただひたすらに、自分自身が心底気になっていることに手を出す。手を触れる。実験する。取り組む。研究する。熱中する。思考する。この因と果、つまり原因と結果をそこに生み出し続ける、残し続ける、刻み続ける。そのすべてのアーカイブが何気ないコンビニの買い物のレシートの束をひと綴りにして巻物をつくるように、何気なさの意識と無意識の反復の中でひとつの自分という輪郭を形成する。大気中に自分のゆらぎの残像が立ち現れる。その姿こそがまごうことなき自分の姿であり、そこに寄り添う。

脇芽もふらずひたすらに、今目の前に起こっているすべてをクリアしていく。「夢を叶える前に やってみるということを叶えるんだ わかるかい やってみるということを叶えろ」という三代目魚武濱田成夫の大好きな詩のように、ただひたすらに目の前に起こり得るすべてを叶えていくのだ。躊躇いなどもってのほか、タイムラグすら発生しないスピードで叶えていく。どこまでも続いていくその問いを明らかにしていく。皆誰しも、目の前に問いが存在する。ただその問いをまるでおばけ見ちゃった、みたいな感じで見て見ぬふりしてしまっている。一番取り組むべき問題はそこにあるのに端の方に追いやって隠している。しかしその負債は次第に膨らんでいく。遅ければ遅いほどそれは変化し腐敗し悪臭を放って歪んでいく。早め早めが肝心。清算する時が来ている。ここなんです。ここです。今ここにいます。気づくこと。気づいて問いを紐解いて脱皮する。酸素送り込む。腐らないために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?