誰かにとっての6月
「毎月曲を一曲録音してアップしよう」なんてことを考えながら、気づけば6月。先月アップした「余韻」からはや1ヶ月。働いて、漫画を描いて、2度目のサーフィンスクールも終え、畑に撒いたパクチーの種も無事芽を出し、なんだか日が過ぎるのがあっという間だ。
現時点で頼まれているのは、幼なじみと高校のクラスが同じだった女の子の実家の牧場小屋に描く牛のイラストの依頼と、彼女の実家で飼っていて去年亡くなってしまった愛犬と彼女の母親(今度誕生日なのだそう)のイラスト。どちらもまだ進んではいない。
自分自身の中にやりたいこともたくさんある。
都城のセレクトショップ「ワンダレン」のオーナー關さんが話していた、木を自ら山から伐り出して作品をつくる作家さんの話に感化され、自分の木彫りでなんか作ってみたいな、という思いが強くなったのがひとつ。まずはアフリカンマスクをつくりたい。
つるかご編みだってしたい。家の周りの木々はつるだらけなので、これらをなにか上手く使えないかなと。椅子とかできたら最高だなあ。
裏山の畑の持ち主にも畑を使えないか交渉中(幼なじみの親父さんが知り合いらしいので、使わせてもらえないか許可待ち)。
あといつも現場へ向かう道中、国道沿いにある物件が気になる。カフェギャラリーとかにしたらいい感じになりそう。いくらで売られているのか。
そうそうあとはこないだ幼なじみのお母さんが「家の庭に珍しいアジサイが咲いてたら分けて欲しい」とお願いされたので、うちの母親に聞いてみる。わりとありふれたものしかないとのことだったが、「それでも分けて欲しい」とのことだったので、雨があがったら持ってくつもり。
最近の坂口恭平のツイートや書物で深く頷けるのが「寂しさによって人は苦しめられている」ということ。がんやその他の病気の原因は寂しさが強く関わっているのではないかと思う。寂しさに正直であること。自分の中にある寂しさを隠さないで明らかにすること。この国は寂しさの集合体みたいなものなので、いくらいけいけどんどんで進歩し発達しても、この巨大な寂しさは埋め合わせることができないので、その根源を見つめて癒してあげないと自殺者も減らないし生きてても楽しくもなれない。スマホは寂しさの固まりって水道橋博士とのライブで坂口恭平が言ってたけど、ほんとそう。もっと紐解いていくと、自分よりさらに両親も寂しいんだな、と、最近になって強く思う。ただ寂しさが固着してしまってるので、そこを溶かして緩めてあげるには時間がかかる気がする。
自分自身、冬の間冷え性も重なってとても寂しく人肌が恋しくて鬱々としまくっていたので、それを互いに癒し合える人が出来たというのは何ものにも代え難いくらいに嬉しい。ハグは体にいいらしいです。もはや感謝しかない。「なにか楽しませてあげられないか、なにか喜んでもらえないか」みたいな事ばっかり考え過ぎてただの思いやりキチガイになっちゃってる。思いやりキチガイプラス、とにかく人の良い所しか見えないので、なにかにつけてかわいいかわいい言ってしまうので、ただのフワちゃん、ローテーションフワちゃんになってる。思いやりキチガイプラスローテーションフワちゃんですよろしく。
最近は車でいろんな音楽を聴く。とにかく無茶苦茶ばらばらに聴く。民謡クルセイダーズの「虎女 Tora joe」がフェラ・クティっぽくてかっこよくて昨日も聴いていた。はたまたイングランドの女性ボーカルのバンド、ケロケロボニトの「Time’n’Place」も超絶ポップで良すぎて、10代の頃の広末涼子みたいな透明感があって最高過ぎる。
あとはEVISBEATSの「HOLIDAY」もめちゃ田舎の質感に合ってる。ニュージャージーズはなんにも思考したくない時にちょうどいい。楽器とかおもちゃで遊んだ後に箱にしまう時に鳴っちゃった音、みたいな音。ドーン!とした音が聴きたい時はザゼンのファーストを久しぶりに聴いていた。
んで夜お酒飲みながら料理つくる時や朝コーヒー飲む時はニーナ・シモンとかセロニアス・モンクの「Solo Monk」とか。「I’m Confessin’」が大好きで、ドライブする時のプレイリストにも入れてる。
松井文もよかったなあ。声のトーンと振動が好き。くるりよりさらに生活にフォーカスしたような感じ。千原ジュニアが秋元康に結婚について聞いた時に、「コンビニ弁当でご飯食べて、ぐしゃぐしゃってしてゴミ箱捨てて仕事してたら、その捨てた弁当箱がクシャッていったのが聞こえた時に、さみしいってなって結婚したって言うねん」という話の質感に近い。
KOHHも好き。「飛行機」という曲が好きでよく聴く。
8月に前野健太が企画した「世界自慢大会」の出演者一覧にあった柳瀬二郎という名前が気になり、彼が率いるbetcover!!というバンドの「超人」という曲のライブ映像を観てぶっ飛んだ。めちゃくちゃかっこいい。しかも20代っていう。最近でこんな狂気持ってる人みたことないなー。川谷拓三に少し似てる。70年代の角川映画の優作とかショーケンの雰囲気ある。しっぶい。
あとは、じゃがたら。じゃがたらは時々ズドーンと集中的に聴く。先日YouTubeで1時間半近いドキュメンタリーを観たばっかりなので余計に聴きたくなってプレイリストをつくった。「裸の王様」「みちくさ」「タンゴ」「もうがまんできない」「都市生活者の夜」「でも・デモ・DEMO」が好き。正直世田谷のFUJIYAMAにも行ったことないしじゃがたらについて熱く語れるかと言ったら自信はないけど、日本のバンドの中で一番好きかもしれない。日本人である前に人間の根源的なエナジーを感じる。人間の内部から発生する歌いたい、踊りたい欲望のようなもの。
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