自分で作った服を着て出勤した日
今日ははじめて、自分で作った服を着て出勤した日。
せっかくだから、noteに記録しておこう。
手作りの服というと、暮らしの手帖に出てくるような、丁寧な暮らしをしている人がリネンで作ったストンとしたワンピース、みたいなイメージがあるかもしれない。
というか、勝手にそういうイメージがあった私は、そんな服はおろか、もし将来子供が生まれても手提げかばんとかは買ってすませてしまうなのだろうな〜 ミシンの使い方覚えるのもメンドウだし、、
と思っていたのだが、ステイホーム期間中、最も熱中したアクティビティは洋裁であった。
実際に手を動かして裁縫をしてみると、あたらしい発見がいろいろあったし何より楽しかったのである!
ミシン(シンガーの家庭用コンピュータミシンで5万円くらい)は高かったけれど、思っていたより断然使いやすくて、今年買ってよかったものベスト3に入ると思われる。
発見その1:洋裁本をみることのたのしさ
まず、洋裁本はとってもお洒落。みているだけでわくわくする。
以下の写真をご覧ください。
かわいい〜〜^^(写真がへたで申し訳ありません)
この本(濱田明日香『甘い服』文化出版局, 2018)に出ている洋服を作りたいというのが私のいちばんのモチベーションであった。
そして、インスタグラムで洋裁好きさんが作った服たちを見て、この布でこれ作ってるのめっちゃかわいいな〜自分で作るならどういう柄の布がいいかな〜なんて考えるのもまた楽しい。
発見その2:達成感
完成した時の達成感が半端ない。1.5メートルとか2メートルとかの四角い布が、まがりなりにも服になったときの喜び。
そして、はじめて知ったのだが、服をつくるうえで「縫う」に至るまでの過程はとても長い。
ざっくりと説明すると、
布の水通し(洗濯して布が縮まないようあらかじめ数時間水につけ、干しておく)
↓
地直し(布の縦糸と横糸が直角に交わるようにアイロンで整える)
↓
型紙をハトロン紙(写し紙)に鉛筆でうつす
↓
型紙を切り抜く
↓
型紙にぬい代をつけた大きさで布を裁断する
↓
縫う
縫うまでが、洋服作りの工程全体の5割以上を占めている気がする。服を作るのがこんなに大変だなんて知らなかった。。
発見その3:着る喜び
洋服が完成したあかつきに、自分で作った服をきて出かけたときのうれしさといったら!
思いきって自分で縫ったワンピース(上述の「甘い服」にでている「ネグリジェ・ドレス」。名前のとおり本来は部屋着だが外に着て行っても大丈夫!!(なようにできたと信じている))を着て出勤した日には、なんとも嬉しくもっと違うところにも行きたくて、帰りに美容院に寄った。
今はまだファスナーつけもボタンホールあけもまつりぬいもできないけど、いつの日にかは、自分で縫ったリバティプリントのワンピースを着て初夏の植物園にでも行き、ひとやすみと座ったベンチの隣の気品あふれるおばあさんに「あら、お召しのお洋服、素敵ね」なんて言われてみたい。
最後に、なぜ私が突然洋裁をしてみようを思ったか。そのきっかけはNetflixのドキュメンタリー番組「Next in Fashion」。
世界中から集まったデザイナーが、毎回設定されるテーマ(「レッド・カーペット」、「アクティブ・ウエア」、「ランジェリー」などなど)に沿って時間内に服を作り、そのデザインやできばえを競うというもの。デザイナー等が、考えたデザインを自ら形にしていく様子がものすごくかっこよかったのである。
洋裁をとおして、ミシンが思ったよりずっと扱いやすいこととか(機種にもよるだろうけど)、伸びたり縮んだりする布の性質とか、工程がたくさんの服ができる過程とか、洋服の新しい側面をかいま見た気がする。
○本日の1冊
川上未映子『おめかしの引力』朝日新聞出版, 2016.
おしゃれがしたくなる本(エッセイ)。
おしゃれや、ファッションについて書いてある文章を読むのはウインドーショッピングをしているみたいで大好きです。
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