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齢ほぼ80歳の衣装ケースから #14着目 花柄ボウタイワンピース 

立春は過ぎたとはいえ、まだまだ冷たい日が続いている。それでも昼間の陽射しや空の色は春です。

春を心待ちにしている私の気持ちもそわそわ。弾む気持ちでたっこちゃんの衣装ケースから取り出したのは小花柄のワンピース。

昭和時代の上品なボウタイワンピース。
タグにはJUSCOの文字がある。JUSCOといえばその昔イオングループが展開していた、総合スーパー。

「ジャスコで逢いましょう♪」である年代以上にはお馴染みのスーパーマーケット。

最近わかったんだけど、たっこちゃんがどや顔で言う「イージーオーダーやで」のお品のほとんどはジャスコのイージーオーダーコーナーのサンプル品のようだ。気に入ったサンプル品が売り出されるのを狙って買っていたみたい。

繊細なベルトのバックルとボタン

サンプルを気に入ればサイズを計り、お客さんが選んだ生地やボタンで仕立てる……たっこちゃんのあいまいな記憶によるとそうみたい。不確かだから保険をかける意味でいっておく。
『知らんけど。』

生地に格子が入っている。やだ、折りキズやんって思ったけど生地全体に入っている。たっこちゃんは模様だという。この特別な織り模様が入ることによって、薄い生地に重みがでるんだと。うーん、ホンとかなぁ。もう一度保険をかけておこう。
『知らんけど。』

たっこちゃんはこのワンピースをちょっとしたお出掛けに着ていったそうだ。ボウタイは蝶々結びにするのではなく、一回結んで長くたらんと垂らしすのがお気に入りだったそう。私は短く結んで綺麗なボタンを見せた方がいいと思う。

着てみた。ピッタピタだけど上品で素敵なワンピースだから大切に着ていこうと思う。


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