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栄枯盛衰。諸行無常。

どんなことにも終わりが来る。

いつまでもこの仕事は続く、会社はなくならないって思っていませんか?
変わらなければ、やがて消えていく。それはどんなに優れた技術をもってしても、放置すれば消えます。
"諸行無常・盛者必衰"
学生時代に古典(平家物語)の最初の一説に出てくる言葉ですね。
「おごり」を持ってしまうと、いつか衰退します。おごりが、変化の意識を積むんですね。
"創業から一貫して経営戦略を変えなかった"という話をある会社の社長の方から伺った時に、"怖いですね…"と言う一言をグッと飲み込んだのは私です。一方で、長く愛され残り続けるものもあります。

変わらないものは、変わっている

「ロングセラー」/定番」 と呼ばれるものはその一つです。
私は、新卒で永谷園の研究部に所属していましたが、この時の経験がいまでも軸にあります
永谷園には、みなさまもご存じの創業以来の商品「お茶漬け」が存在します。
「海苔」は最も古く、次いで「梅・鮭」とフレーバーが展開されている商品です。
お茶+海苔+あられ+フレークという構成で、大変シンプルなモノですが、定期的に改良しています

(お客様には変わったと)分からないように(時代の嗜好に合わせて配合を)変える。

自分が変わらないと、時代が変わってしまった時に取り残されて、結果として「自分が変わったと思われます。」
天ぷら屋さんが2代目になって、同じ品質なのに味が変わった、落ちたと言われるのと似てますね。
つまり、変わらないけど周りが変わると、周りより遅れて見えるために"変わってないのに変わった"と思われてしまうことです。
これが”変わらないものは、変わっている”の正体です。

「人月商売の限界が来る。いつまでも、三河屋でいるな」

今回取り上げる話は、IT人材ビジネスの話ですが、ヒトを扱う同じ商売ですが、ITに限らず労働力を軸としたビジネスには同じ波が来るのではないでしょうか?
例えば、海外でら事務では生成AIの劇的な進化によってビジネスの形が変わってきているそうです。

2006年から2019年までに大手SIerと言われる企業に属していた時、社内ではことあるごとにこの2025年の壁についてどう戦うのかと話をしていました。

「人月商売の限界が来る。いつまでも、三河屋でいるな」

当時の役員が常に社員に向けて発信していた言葉。刻刻とその時期が迫ってきていることは確かだと思います。
当時の2025年の壁と今の壁は意味合いが違うものの、いよいよ2025年が目の前にきている今日、壁は異なれど「壁」となるのではと予測※しています。
そして、やはり「諸行無常」なんですよね…

ちなみに、フランスには下記のような諺があるそうです。
Tout passe, tout casse, tout lasse.
-すべては過ぎる、すべては壊れる、すべては飽きられる-
あぁ、そう飽きられるんですよね。
飽きられない仕組みを入れても飽きる人は飽きる。でも、また新たなファンを産むことでサイクルは作れます。

サブちゃんの経営問題

サブちゃんって誰よ?って声が聞こえてきそうです。
あの日曜日の夕方にアンニュイにさせてた"サザエさん"に出てくる三河屋のサブちゃんです。
サブちゃんの心配をなぜしてるのかって?別の人材会社でテクノロジーとデータを核とした新規事業を推進している時に、教育を部下と後輩に新規事業を考える一歩として使った教材が、サザエさんちのDX問題でした。

サザエさんのスポンサーがTOSHIBAからAMAZONに変わり、サザエさんちにもテクノロジーの波が押し寄せます。
そんな中、いつも通り、サブちゃん(三河屋)さんが、サザエさんのお宅に伺い、こらまたいつも通りの御用聞きをします。

ところが、サザエさんが申し訳なさそうに一言。
「ごめんなさい、サブちゃん。もう、明日から来なくていいわ。アレクサにお願いしたから」

サブちゃんは頭が真っ白になりました。
サブちゃんは一橋大学。ビジネススクールのあるあの国立大学の出身なので、きっと何か策があるはず…

もし、あなたがサブちゃんならこのピンチをどうやって切り抜けますか?

サブちゃんのように目の前にピンチを迎える前に、社会が変わっても、変わらず存在するために何をすればいいのでしょうか?

「自らが社会の半歩先を意識して、変わり続ける必要があります。そのためにはどうしたらいいのでしょうか?」

もちろん、変わらないという選択肢もあります。どちらを選ぶのかは自分次第です。
あなたはどちらを選びますか?






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