見出し画像

短期帰国生2024年度中学受験【本番の記録】

2020年
コロナにより子ども達が一斉休校になった春
夫のオーストラリアへの転勤が決まりました。

当時、子ども達は
小2男子(2011年4月生まれ)
小1女子(2013年3月生まれ) 
2歳(2017年3月生まれ。4月から年少)

塾では2月から新学年のため、小2の長男は3年生としてSAPIXに通い始めたばかりでした。

4月初旬に夫が先に発つことが決まった矢先、行き先の西オーストラリアがコロナ対策州境を閉じ、入国不可能に。

転勤・引越しが決まっていながら、引越しがいつになるかわからないという状況になってから約9ヶ月後

2020年12月、私は子ども3人を連れて、9月にパース入りした夫を追いかけ飛行機に乗りました。

この時
小3男子 9歳
小2女子 7歳
年少男子 3歳

全員英語ゼロ。

上2人が小さい頃
Disney English、しまじろうEnglishに手を出し、大好きなトーマスなら英語で見てくれるのではないかとDVDを買ったりもしました。
大きくなるにつれ、子ども達は他の誘惑に負け、私も頑張り続ける事ができず、日本にいながら英語が話せるようになることの難しさを感じていました。

中学受験をする方向で動き始めていた中、夫の駐在は3年を目安と言われており、コロナで実質の異動から私達の出発まで1年近く経っていたため、受験直前の6年生で日本に戻るだろうと予想していました。

オーストラリア行きが決まってから受験までの3年間にやってきたことは別の記事で紹介します。

この記事には、
6年生の11月から始まった帰国生受験本番を経験したからこそわかったこと
第一志望校合格の勝因分析
を書きました。

駐在中、ありったけの帰国生オンラインを経験し、
帰国してからは
帰国子女アカデミー
早稲アカのロゴス
を始めとする帰国生情報を得られる先での情報収集をして
それぞれの学校主催の帰国生説明会へも足を運んだものの
経験してやっと
「そういうことだったのか!」
とわかったことが多く
一個下の娘の時はこの経験を活かせると確信したためです。

この記事について

我が家の息子が小学校3年生
英語ゼロでオーストラリアへ行き
たった2年3ヶ月で帰国したということを前提にしてください。

なぜなら、帰国生としての資格の多数は

  • 「海外小学校にて2年以上の学び」

  • 「2年以上の海外経験」

というように2年を区切りとしていることが多く
2年3ヶ月で帰国した息子は
帰国生の中では一番経験値が低いレベルでした。

10歳近くで0からスタートした英語は
2年で飛躍的に伸びましたが
3年目に入り、日を追うごとにレベルアップしており
まさにここからという状況でした。

2年も3年も変わらないよーという人もいますが
我が家の子ども達を身近で見ていた印象では
あと半年、1年いたら英語力は格段にレベルアップしていたと思います。

幼稚園から現地校に通った末っ子と
3年生から英語を始め、
日本の小学校3年生中退なのに
現地校year5に入ることになった長男では
状況が全く違うことを目の当たりにしたので
英語環境がスタートした年齢と学年、
滞在年数により帰国生としての受験への取り組み方は大幅に変わってくると思います。

海外在住期間が長いほど
日本の勉強が大変になったり
漢字を覚えることへの難易度が上がったり
別の問題が出てくるとは思いますが
帰国生に一番求められていることは「英語力」なので
2年の短期帰国生にとって帰国生受験は険しいものでした。

息子6年生秋時点の英語力

息子の6年生秋時点での英語力は

  • 資格:英検2級

  • オーストラリアの現地校ではyear7に所属していた

  • 日常会話はもちろん、政治経済、SDGsに関する英会話レッスンも問題なし

  • 帰国子女アカデミーで使用しているテキスト(宿題)は英検準1級レベル

帰国してからよく
もう英語はペラペラなの?と聞かれますが
日本人の感覚で言えばペラペラです。

私から見ると
充分な英語力を身に付けたと思えますが
帰国生として中学を受験するには
英語力が足らないという印象でした。

一個下の娘のために
同時に女子校についての情報収集もし始めたところ
女子校の方が英検で優遇される学校が多い印象のため
性別、住む場所によって
短期帰国生の受験難易度・選択肢は変わると思います。
(我が家は東京の東側のため、神奈川方面の学校には詳しくありません。)

この記事でまとめたこと

思い出したことは随時追記・更新していきます。

  • 2023年11月10日~12月4日にかけて受験した学校と英語試験に対する考察

  • 実際に受けた学校と体験談(暁星中学校多め)

  • 受けた学校が公開した実際の2024年度入試データ(出願者数など)

  • 息子本人による面接内容・試験内容の感想と感触

  • 面接対策と実際の面接で聞かれた内容

  • 当日の服装や直前生活リズムについて

  • 出願・面接の注意点と心得

  • 第一志望勝因分析

  • 小学校欠席について

  • 短期帰国生中学受験まとめ


国際系と伝統系

帰国子女を募集している学校の中で、息子の受験校として候補に挙がった学校は下記です。
(★が実際に受験した学校)

2024年度帰国生入試実施校の中から

  • 受験資格:滞在2年以上帰国1年以内

  • 国語

  • 算数

  • 英語(エッセイ・グループワーク・面接含む)

  • 日本語作文

  • 日本語面接

で受けられる学校より選択

ここから先は

11,728字 / 3画像

¥ 3,000

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?