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【オーストラリア駐在中】オンラインで日本の勉強・スクールFC

2020年12月、3年生、2年生、年少の3人を連れてオーストラリアへ引っ越しました。
駐在は長くて3年の予定。
長男が中学受験の直前に帰国するだろうと予想していたので、母親の私だけが必死で色々と試しました。

果たして効果があったのかはわかりませんが、結果として帰国してから第一志望の中学に合格することが出来たので、私たち親子がやってきたことをまとめておきます。


住んでいた場所の受験環境

私たちが住んでいたオーストラリアのパースはニューヨークやシンガポールのように日本の受験塾は無く、「中学受験に向けて勉強している日本人」が珍しい環境でした。

周りで一緒に頑張る友達や塾の先生がいない状況で子ども本人のやる気、日本へ帰国した後の受験へのモチベーションを上げることがとてもとても難しい状況でした。

受験に向けて一緒に頑張る友達どころか、一緒に遊べる友達もいなくなり、コロナ禍だったため語学学校には同世代が兄妹だけという環境で英語をゼロから学ばなければいけない環境で、日本の受験に向けた勉強もしなくてはいけないなんて、今考えたら子どもも相当頑張ったと思います。

・・・が私も相当頑張りました。

日本の勉強が大変な理由

土曜日の午前中には日本人補習校へ通っていました。
補習校の授業のメインは「漢字」
漢字を覚えるペースメーカーと日本人の友人との交流をするための場所というイメージで、日本の小学生が1週間かけて国語の授業の中で習う漢字を土曜日の午前中だけで、他の事と合わせて習うため、結局平日に家でどれだけ漢字に取り組めるかにかかっていました。

補習校では算数やその他の授業はありません。

受験に向けた勉強どころか、日本の小学校で習う基本的な勉強も家で習得するしかありません。

オンラインで試した塾・家庭教師一覧

  • スマイルゼミ

  • スクールFC オンライン校

  • ココナラ 家庭教師

  • 四谷大塚通信教育

  • TCKワークショップ

  • リーダーズブレイン Winpass

  • JOBA

  • ena 帰国生模試

検討したものは除き、実際にお金を払って一定期間続けたもののみで上記です。
その中からこの記事には

  • スマイルゼミ

  • スクールFC

について書きました。

スマイルゼミ

日本の小学生が学んでいることのペースメーカーになればと思い、日本を出る時にスマイルゼミを3人分契約してきました。

1人1台、専用のタブレットを持ち、全てそのタブレットの中で完結します。
Wifiに繋げて使用しますが、外出時には教材をダウンロードしておき、どこでも開くことが出来るのは車で移動することが多い海外生活で便利でした。

スクールFC オンライン校

長男長女が幼稚園の頃から通っていた「花まる学習会」のグループに進学部門が出来ると聞き、日本を発つ前にお茶の水で行われた説明会に参加しました。

「幸せな中学受験」という言葉を掲げていること、ノートの使い方を始めとする勉強の仕方から指導してくれることに惹かれました。

オンライン校があり、オーストラリアからも受講することが出来ることが決め手になり、日本の3年生2月から新4年生として5年生の5月まで受講しました。

4年生はオリジナルの教材、5年生からはオリジナル教材と並行し、四谷大塚の予習シリーズを授業・宿題共に使用しました。

iPad、パソコン、手元カメラを使い、工夫された授業体制が取られています。

良い点

1.海外にいながら日本の塾の授業を受講できる
(息子が受講した時、海外からの受講者は他にいませんでした)
2.毎週決まった時間に塾があるペースメーカー
3.定期的にテストがある
4.定期的なオンライン個人面談がある
5.オンライン自学室があり、質問も出来る
6.休憩時間に家で夕飯を食べられる

難しかった点

1.会ったことのない先生

実際に会ったことが無い先生が一方的に話し、休憩時間や始まる前に顔を合わせて挨拶や雑談などすることが出来ないため、先生のことが好きになったり、子どもが先生への信頼感を持つことが難しいです。
子どもは祖父母やお友達でもオンラインで話すことが得意で無いのだから無理もないことです。

2.お友達が出来ない
日本に帰って来て近くの塾に通い一番感じたことは、一緒に頑張るお友達の存在の偉大さです。
オンライン授業中、お友達の顔は映っているものの、仲良くなる機会はないため、いつも一人で頑張らなくてはいけない環境は厳しかったと感じています。

3.ネットの不具合

住んでいた家(地域?)ネットの繋がりが悪い日が少なくなくありませんでした。
今考えたら、お金をかけてでも最新のWi-Fiを入れてインターネット接続状況だけでもストレスが無いものにしてもらえば良かったと思います。
駐在妻あるある、生活の1つ1つがどうやって誰に頼んだら良いかわからない状況でなんとなくそのままになっていました。

ネットの繋がりが悪かったり、聞き取れない時にあっという間に置いていかれた気持ちになって嫌になってしまったり、発言した時に途切れて聞き取れなかっただけなのに、もう一度言ってと言われることで間違っているのかと思って自信を無くしてしまうことがありました。

4.宿題を全て撮影してアップロードすることに毎回手間取る

当時のの写真を見ると、課題を撮影した画像ばかり並んでいます。

宿題の提出は毎回全てのページを写真で撮影してアプリ上の所定のページにアップロードする必要があります。
宿題を終えて、マル付け、間違い直しをするまでも大変なのに、終わった後のこの作業まで次の授業に間に合うように終えることは息子には最後まで出来ませんでした。
(ほぼ私が行っていました)

5.すぐに親を頼る

どこをやっているかわからない!ネットがつながらない!ページが消えてしまった!カメラが映らない!先生の説明についていけなくなった!
親から離れて塾で勉強してきてくれる偉大さよ!!

同じ家に親がいれば頼りたくなったり、我儘を言いたくなって当たり前なのですが、他の子達を見ながら、結局塾の最中も関わっていないといけないことを辛く感じてしまうことが少なくありませんでした。

6.気が散る

妹・弟が同じ家の中でテレビを観ていることが気になるし、授業中パソコンとiPadはネットに繋がっているため、見に行くとYoutubeが開かれている…という日もありました。

7.教材問題

テキスト一式は日本の実家に送ってもらい、両親がオーストラリアへ配送してくれていました。
到着が間に合わず、PDFで送ってもらうように手配し、家で大量の印刷をすることもありました。

駐在中海外オンラインまとめ①

ネットが無かった時代の帰国生達は一体どうしていたのだろうと思うくらい、オンラインの恩恵を受けられる今はすごいです。
やろうと思えば日本にいる時と同じことをほぼ全て学べます。

しかし、オンラインで何でもできるようになったからこそ、帰国生受験に求められることがどんどん難しくなっているのではないかと感じることも。

基本的には対面の授業があり、たまにオンラインも活用できるというオンライン授業はとても便利だと思いますが、会ったことが無い人と完全オンラインは小学校中学年の息子にとって難しいと感じることが多かったです。

それでも何もしないもの不安…
結果的にあの時があったからこそ受験を乗り越えられたと信じています!

次はオンラインで試した他の塾についても記録します。



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