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ファシリテーター日記⑽_ 這いつくばって観察する

埼玉県の中高一貫校でお仕事の日。
プチ乗り鉄なので乗り慣れない電車にわくわくしながら向かう。

今日は中学2年生へ向けてのワークショップ。年に3回実施予定の初回だ。
ここの学校では私はプログラムデザインや全体の進行を行うメインファシリテーターではなく、グループワークをサポートするグループファシリテーターを務めることになっている。

今日は3回実施の初回なので、とにかく生徒の顔と名前、彼らに起きていたことを覚えるのを意識する。メインファシリテーターやほかのグループファシリテーターに共有できるように、俯瞰で全体を見るよりも這いつくばってその場で起こっていることを観察しておくイメージ。
実は昨年度、同一生徒が1年生だったときにトライアル的にワークショップをやらせていただいているので、そのときのメモを引っ張りだして思いだしをした(あのときメモをとっていた自分をほめたい)。

また、今日は実施時間に対してやることが多い、つまり負荷が高いプログラムを行う予定だ。なので、やることを生徒が十分に理解できているかを観察すること、固まってしまったグループには必要に応じて時間管理をしたり腰を上げさせるような働きをする必要があるだろうと心算をしておく。

始業。
蓋を開けてみると負荷の高いプログラムに嬉々として取り組んでいるので、こちらが過度に時間管理や腰をあげそるようなはたらきかけをする必要はなさそうだと判断。
3つほどのグループに対して、見え方やアイデアなどを「アドバイス」の形式ではなくどうしたらいいかなと「問いかけ」ながら考えてもらうファシリテーションに切り替えた。
それでも最初は一方的にアドバイスをしてしまった場面が多かったのは反省。
あと、這いつくばって観察しておくイメージであれば、3グループ満遍なく見るより、もう少し早く気になるグループを絞り込んで集中的に関わったほうがよかったな。

終了後は先生がたも同席してくださっての振り返り。こうして振り返りに先生がたがご同席くださる現場が増えているのが本当にありがたい。


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「菊池ゆみこのウェブサイト/演じる・あそぶ・まなぶ」

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