うんこを踏んだ、靴を捨てた
漫画の擬音で表現すると「ぶにっ」
右足裏の土踏まずのあたりから伝わってくる、とてつもなく嫌な感覚。
やってしまった。おそらく25年ぶりくらいに。
奴は駐車場の隅の枯葉に紛れて潜伏していた。
仕事中にトラップを踏んでしまった。
なぜこう言う時に限って、作業用の長靴じゃなくて愛用のウォーキングシューズなんだろう?
右の靴を脱いで裏返す。
べっちょり。イノシシやシカのではない、犬だ。
ジャーキーとか食ってるタイプの犬だと思う。
クソ犬め。クソ飼い主め。
石や枝、グレーチングでこそげ落としてみる。
土踏まず部分のトレッドに入り込んでしまったクソが取れない…
仕方がないので、なるべくペダルにつけないように軽トラを運転して職場に帰る。
気分はガタ落ち。
職場の外水道でブラシを使って靴の裏を洗ってみるも、ジャングルモックの入り組んだトレッドから消えてくれない。
なるべく廊下や階段につかないようにして、更衣室まで行き、何かあったとき用の革靴に履き替え、家に帰るまでしのぐことにした。
何かあったとき用というのは、スーツで会議に出なきゃいけなくなったときなどを想定していた。出先でうんこを踏むのは想定してない。
「いやぁ、、うんこを踏んでしまって…」
先輩には、この時代に落ちているうんこを踏む奴がいたとは、と笑われた。
今どき、うんこを放置する飼い主はそうそう居ないと言われた。
妻には、やーいうんこマンだ!と馬鹿にされた。小学生か。
もっと慰めてほしかった。
洗って使えばいいよと言われたが、爪楊枝や歯ブラシを使ってうんこツキの靴裏を綺麗にする気力が湧かない。
5年くらい履いて、スウェードの手入れもしなくなって薄汚れてきたメレルのジャングルモック。
うんこにトドメを刺されてしまったのがとても可哀想だが、今までありがとう。
そしてよろしく、新しいジャングルモック。
2024年は足元に気をつけて歩くようにします。
あと、外作業のときは長靴遵守で。
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