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佐久間イヌネコ病院 luv.18 ハルちゃん

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雲母春己 ハルちゃんは俺のコイビト
今はお互いの家行ったり来たり
この間からもう一人 俺の後輩で
昔からなんだかんだあった
設楽泰司も加わって
今は三人で暮らしてる

昨夜はちょっと遅くまでかかって
設楽と一緒にハルちゃんの家に戻って
ハルちゃんの作ってくれてた生姜焼きと
佐久間んちから千弦が差し入れてくれた
ツナと塩昆布の炊き込みご飯
みんなで美味しい美味しい言って
全部食べちゃったん
設楽は相当疲れてたらしく
ビール1本で 珍しく落ちた

あいつが疲れるとさ
でかい鼾かくからわかるんよね
ハルちゃんと二人で運んで寝かせてやって
俺はいつものベッド ハルちゃんの隣
横になったとこまでは覚えてるん

目が覚めたら まだ夜中
向こうの部屋から時折聞こえる 鼾

「どんな夢を見てたんですか?」

間接照明の薄灯 ハルちゃんはうつ伏せで
伏せた文庫本が脇に置いてある
あれ珍しいね そう言いかけて
ハルちゃんなにそれその格好
かたもおしりもまるだしん

「余裕がない感じが素敵でしたよ」

…俺 意識がなくてもすんのね

ハルちゃんのが 俺のこと抱きこんで
耳元でクスクス笑ってる

「…ンフフ。ごめんなさいつい。してませんよ?」
「えだってハルちゃんの格好」
「僕さっきシャワー浴びに行って…」

着替えを忘れてそのまま戻って
本読み掛けだったの思い出して…
ってカゼひいちゃうん もお
すべすべの肌 掌滑らせていく
薄暗い中でもキレイなのわかる
唇少し尖らせたら 小さな音立てキスをくれる

「メインディッシュ」なんかじゃ釣り合わない
いっそ「満漢全席」って例えちゃう

君は俺だけの特別



/伊達雅宗
 雲母春己
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佐久間イヌネコ病院
ツナと塩昆布の炊き込みご飯
魔神先生の得意ご飯
設楽くんも大好きです





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