Il Pacco da Giù「下からの小包?」〜イタリア語慣用句
イタリア語で
小包は Il Pacco
ダンボールは Cartone/Scatole da imballaggio
少し前なら
イタリアで荷物を送るなら郵便局が一般的だったけど、
最近はいろんな委託業者があって、
しかも安価で、
さらにはネットで予約しといて近所の無人の宅配BOXに預ければ良し!
なんて言うのもあってとても画期的で便利。
だってさ…
なんて言ったって、
イタリアの郵便局は時間がかかるから💦
おまけに行ってみたら
Scusa, abbiamo finito quel modulo…
ごめん、アレの送り状切れちゃってて…
と言われ、
日本到着した後も追跡できるので送りたいのに…
仕方なく
「イタリア国内は追跡するけど、そのあとは運頼み💫」と言う…
ギャンブル要素満載の送付方法で送るしかなくなったりする。
でもここはイタリア。
『補充しとけよ!』なんて野暮なことは言いません。
また日本の友達に少し盛って話せるぞ♪と、
心おおらかに
NON FA NIENTE, GRAZIE!
ぜんぜんオッケー!ありがと!
といい子ちゃんの私は返す。
(でも送った後、ちゃんと届くまでのストレスは半端ない💦けど郵便局でいい顔してしまう私は毎回そのことを忘れている…)
ちなみに
昔ながらに、郵便局で送料を払って送る荷物は
il pacco francato
送料を支払う小包 と言う。
ちなみにVindedだと送料は購入者が負担したりするので、
売る側は箱に入れて、
それを近所の宅配ポイントに持って行って、
あらかじめネットで手続きしてた番号を、
ピッピッピで済んでスピーディ!なんだよ〜
とマンマに話したけど『???』まったく伝わらない。
うちのマンマは80代だしね。
なので
è il pacco in contrassegno
着払いの小包
なんだよ〜と説明してみた。
マンマといえば、
そして
イタリアで一番、愛のこもった小包といえば
なんと言っても
IL PACCO DA GIÙ🎁
il pacco 小包
da giù 下から
直訳すると
『下からの小包』=「イタリア南部から届く小包」
イタリア半島の『南北』は『上下』で表現されることがあって
Siamo venuti giù a trovare i miei.
両親に会いに南イタリアへ来ました。
venuti giù
「下の方へ来た」=「南イタリアへ来た」
とか
me ne vado giù in città
街へ行ってくるからな。
vado giù al mare
ちょっと海行ってくるわ。
GRATTACHECCA IN SPIAGGIA
みんな大好きどこの浜辺にもいるかき氷屋さん🍧夏にイタリア来たら是非!
(この動画の音楽、うるさいテクノなので音量小さくしてみてね)
ほかにも
sono un pò giù
気分下がるわ〜
prendi il caffè e tira su
コーヒー飲んで気分あげな!
で、
これがよく言われる語源の『ティーラ、ミ、ス』
IL PACCO DA GIÙに話を戻すと、
これは南イタリアのマンマが送りがちな、
なんやかんや詰め込んだ愛の小包のこと。
この動画を見ると
「やりすぎでしょー!」と思うそこの貴方…
イタリアの母の愛を過小評価してはいけません。
その愛は宇宙のビックバンでそこから地球が生まれたと言われます。
…嘘です。
思い起こせばはるか昔、
私も日本にいた頃、
クリスマスシーズンにどデカいイタリアからの小包を受け取ったことがあります。
中身は「パネトーネ」と「リモンチェッロ」その他諸々お菓子やらなんやら。。。がいっぱい詰まった愛の小包。
でも、
これって日本でもあるよね。
郷土食材や、お母さんがつけた梅干しや、漬物や、肌着なんかも一緒に入れて最後に愛をパッキンして届くありがたい小包。
それが
IL PACCO DA GIÙなのである✨
最近は新手のネット通販にもなってるようで
我こそ!日本でIL PACCO DA GIÙを受け取ってみたい!と言う人は探してみてはいかがでしょう?
『ナポリのパスタは水が違うから味とコシが違う』
『シチリアのトマトは太陽の味がする』
…とかよく言う
これをイタリア人に言われると
確かに〜と至極納得する私もいる。笑
💁Grazie di essere venuti a leggere.
✨良い1日をお過ごしください✨
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