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日記という名の短編エッセイたち

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取るに足らない日常の出来事、なんて思うのは本人だけかもしれませぬ。
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2024年5月の記事一覧

春から初夏へ

5月から6月にかけては北海道の花が最もにぎやかな季節です。 4月になるまでの、雪の白とあとは灰色か黒という水墨画みたいな世界から一斉に小さな緑が芽吹き、その後を追ってカラフルな花が咲き乱れます。桜はその中のひとつでしかなく。 数日前に花を求めてお散歩してきたので画像を貼っていきましょう。 満開の藤棚の下に立つと、頭の上がどこもかしこも薄紫の花で埋め尽くされていて圧倒されます。「絢爛」という言葉が似合います。 北海道では東京でよく見かける紫色の大きなツツジはあまりありませ

ホームベーカリーがすごかった

毎週末、移動販売のパン屋さんから買い溜めしている朝食用のパンを、今週は息子にあげてしまったので、週の初め早々に買い置きのパンが切れてしまいました。 翌日は白米にもち麦を足して、もち麦ごはんと味噌汁で朝ごはんにしましたが、パンがあるときは「白いご飯が食べたいな」と思うくせに、いざパンがないとなると、無性にパンの朝ごはんが食べたくなる、あまのじゃく。 スーパーに行けば、安くておいしいパンが売られていますが、ここは一つ、自分で焼いてみるのはどうだろうと思い立ち、納戸にしまい込んで

夜の読書タイム、はじめました

最近、夕食を食べたら、さっさとお風呂に入って、寝室にこもるようになりました。理由の一つは、訳あって朝5時半に起きているからです。 冬の間は、編み物をしながら、動画配信サービスや録りためたテレビドラマを見て、夜更かしして、朝はギリギリまで寝るという生活でした。 それが、早起きをするようになったので、睡眠時間を確保するために夜更かしできなくなりました。冬から春へと、いつしか季節も変わって、もこもこの毛糸に触れるのはちょっと暑いと感じるようになり、編み物もお休み中。 そこで、

初夏は夕暮れ

仕事帰りの午後7時。 西の空はオレンジ色のグラデーションを描く。五月半ばのこの季節は、田植えの時期で、あぜ道で小さく区切られた水田に、小さな稲の苗が整然と植えられている。 まだ苗が小さいので、田んぼの水面は、まるで湖面のよう。 その水面に、夕焼けが映って美しい。 ありきたりだけど、千年昔から変わらない自然の美しさには、何も敵わない。

【日記】春です

「入院日記」連載中ですが、春を見つけたのでちょっと挿入させて下さい。 北海道にも、やっと本格的に春がやってきたようです。桜は中心部では終わり、今はチューリップの花盛り。 今日は春を探しに行きました。 行ったのは百合が原公園という、札幌市の北の方にある公園です。ここは花がたくさんあって見応えがあります。今はまだ春先なので少ないけれど。 歩いていたらマグノリアが。 マグノリアって「木蓮」の種類全般を指すみたいです。様々な色があります。 チューリップはこれから。 あ、大通公