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生きにくい時代の処方箋、人類学専門の YouTube 番組「聞き流す、人類学。」 開設!

ボルネオ島狩猟民プナンの研究で知られる人類学者・奥野克巳、
考古学者・石井匠、妖怪絵本作家・加藤志異がナビゲーター。
2024 年 1 月 31 日より本格配信開始!
1 月 27 日にキックオフ・トークイベント社会学者・宮台真司氏らをゲストに迎えて開催

「聞き流す、人類学。」タイトルロゴ 絵・加藤志異 デザイン・石井匠


来るべき人類学を目指す千早振る人類学研究会(代表・加藤志異)は、人類学専門の YouTube 番組「聞き流す、人類学。」の配信を 2024 1 31 日より開始します。人類学者がフィールドワ ークに出かけることに加えて、各界の言論人と対話する番組を中心に動画配信します。ボルネオ島 狩猟民プナンの研究で知られる人類学者・奥野克巳、縄文文化や岡本太郎を研究する芸術考古学者・石井匠、ならびに妖怪絵本作家・加藤志異がナビゲーターを務めます。

また、当番組スタートを記念して、2024 1 27 日(土)13:30~はキックオフ・トークイベントを 東京 YMCA 山手コミュニティセンター(東京都新宿区)にて、社会学者・宮台真司氏らをゲストに迎 えて開催します。

YouTube 番組「聞き流す、人類学。」とは?

YouTube 番組「聞き流す、人類学。」は、「行ってみなければ分からない」を旨とする人類学および そのアナーキーな試みを、視聴者の皆さんと「ともに」学んでいきます。配信テーマごとにトピックを 設定し、多彩なゲストを迎えてトークを実施します。

開設に当たってのコメント

人類学者 奥野克巳
現代において、人間は、人間本位に自然を利用し、醜い争いをくり返す、わがままな存在であるこ とがはっきりした。人間の文化は大いなる危機に陥り、人類の知の無力が証明されたのだ。人類学と ともに、人類が積み上げてきた儚い知の体系を聞き流し、現代社会から大いなる逃亡をはかろうでは ないか。

考古学者 石井匠 (岡本太郎記念館客員研究員)
岡本太郎もパリ大学で学んだ人類学。彼は、人類学的な視点から縄文や日本文化を眼ざした。芸 術家・神主・学芸員になりそこね、縄文考古学からも逃走しつづけてきた僕の仕事は、なぜか人類学 の最先端に接続するらしい。岡本の視座をまるっと引きつぎ、芸術×神道×考古学のかけ算で、来 たるべき人類学の支流を縦横無尽に拓いていきたい。

妖怪絵本作家 加藤志異
新しい冒険がはじまります。子供の頃観た『大長編ドラえもん』は、ダメなのび太やドジなドラえも ん、ゆかいな仲間達が協力して、たくさんの夢をかなえていきました。僕達も世界の謎を探し、夢をか なえる冒険の旅に出発します。世界中で人間、動物、植物、AI、妖怪、さまざまな誰かに出会い、一 緒に夢をかなえます。戦争、疫病、環境問題、AI の急速な発展といった、様々な危機と不安が覆っ ているこの時代に、僕達は明るい物語を作っていきたいのです。世界中のみんなと協力すれば、ど んな夢でもかなう事を、この『聞き流す、人類学。』で証明していきたいのです。
配信予定は下記の通りです。最新情報は番組の YouTube チャンネル、および X(旧 Twitter)にて随時発表いたします。

YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@kikinagas

Twitterアカウント https://twitter.com/kiki_nagas


配信予定(仮)
1) 2024 年 1 月 31 日:奥野克巳「プナンのフィールドワークについて」
2) 2024 年 2 月 4 日:ボルネオ島狩猟民プナン行(ゲスト:吉田尚記 / ニッポン放送アナウンサー) 3) 2024 年 2 月中旬:レヴィ=ストロースの構造主義


ナビゲーター紹介


奥野克巳(おくの・かつみ)1962 年生れ。人類学者。世界中を旅し、商社勤務を経て、大学院で人類学を 専攻。2006 年からボルネオ島の狩猟民プナンのもとに通い、フィールドワークを 続けている。著書に『はじめての人類学』『ありがとうもごめんなさいもいらない森 の民と暮らして人類学者が考えたこと』『人類学者 K』『これからの時代を生き抜く ための文化人類学入門』『絡まり合う生命』『一億年の森の思考法』『モノも石も 死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと』『帝国医療と人類学』 『「精霊の仕業」と「人の仕業」』など。


石井 匠(いしい・たくみ)1978年生。芸術考古学者。ペーパー神主。時々芸術家。芸術・宗教・学問を横断する活動を展開。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(歴史学)。現在、国立歴史民俗博物館科研費支援研究員、岡本太郎記念館客員研究員。第2回岡本太郎記念現代芸術大賞入選。企画展覧会に「生きる尊厳:岡本太郎の縄文」、「いのちの交歓:残酷なロマンティスム」等。著書に『縄文土器の文様構造』、『謎解き太陽の塔』など。論文に「相互浸潤する物・超自然・人:芸術考古学の理論的視座」など。


加藤志異(かとうしい) 1975年岐阜県生まれ。 妖怪絵本作家。 世界中のみんなと協力して、どんな夢でもかなえる妖怪になるために修行中。 早稲田大学第二文学部卒業。 絵本ワークショップ あとさき塾出身。 絵本の作に『とりかえちゃん』(絵:本秀康/文溪堂)、 『ぐるぐるぐるぽん』(絵:竹内通雅/文溪堂)、『せかいいちたかい すべりだい』(絵/山崎克己/大日本図書)等がある。 主演ドキュメンタリー映画 『加藤くんからのメッセージ』(監督 綿毛)がイメージフォーラム・フェスティバル観客賞受賞、全国各地で劇場公開、viemoで配信中。 早稲田大学ゲスト講師。 豊田市立根川小学校創立150周年記念講演会講師。 三鷹天命反転住宅在住。

YouTube番組「聞き流す、人類学。」キックオフ・トークイベント、1月27日に開催決定!  


人類学をより広く、よりフランクに語る本番組の開始を記念して、キックオフ・トークイベント『ガラクタの知識まみれの現代社会から逃走線を引き、狩猟採集民の忘れられた知恵をひろって、新世界の地図を描く。』を、2024 年 1 月 27 日(土)13:30 ー 16:00 に、東京都新宿区の東京 YMCA 山手コ ミュニティセンターにて実施いたします。本番組の趣旨に共感する社会学者・宮台真司ら豪華ゲスト と番組ナビゲーターが、これからの世界を生きる<知恵>について語り合います。


タイトル:
YouTube番組「聞き流す、人類学。」キックオフ・トークイベント
「ガラクタの知識まみれの現代社会から逃走線を引き、狩猟採集民の忘れられた知恵をひろって、新世界の地図を描く。」    

概要:
「<知識>はガラクタだ」と、人類学者T.インゴルドは言う。ガラクタが求心的に全体化した現代社会。そこからの「逃走線」はいかに引かれうるのだろうか? 人類の足元を見つめ直し、狩猟採集段階にまで遡って、忘却された<知恵>をひろい集め、新しき世界の地図を描いてみたい。「聞き流す、人類学。」のキックオフ・トークイベントに、社会学者・宮台真司、人類学者・奥野克巳、考古学者・石井匠、言語学者・伊藤雄馬が一堂に会して、<知恵>を出し合う。

日時:2024年1月27 日(土)13:30~16:00 (開場13:00)
会場:山手コミュニティーセンター 204号室(東京都新宿区西早稲田2-18-12)

出演:
宮台 真司(社会学者)
奥野 克巳(人類学者)
伊藤 雄馬(言語学者・独立研究者)
石井 匠(考古学者)
司会・加藤 志異(妖怪絵本作家)

【申込方法】 イベントコミュニティサイトPeatixにて事前にお申し込みください。 イベントページ URL: http://ptix.at/VwpN6b
【申込期間】 2023年12月15日~2024年1月27日迄
※アーカイブ付きの「オンライン参加チケット」は 4 月 30 日まで購入、視聴可能
【定員】 会場) 100人(定員になり次第、申し込み受付を終了します)
オンライン配信) 500人
【料金】 会場) 前売り2000円/当日2500円
会場・学割) 1500円
オンライン) 1000 円 ※ アーカイブ視聴は 4 月 30 日までを予定
【その他】 応援チケット) 500円 ※このチケットのみのご購入ではイベントにはご参加いただけません

ゲスト登壇者

宮台真司(みやだい・しんじ)社会学者。映画批評家。東京都立大学教授。1959年3月3日仙台市生まれ。京都市で育つ。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著30冊ほど、共著を含めると100冊ほどの著書がある。著作には『14歳からの社会学』『日本の難点』『〈世界〉はそもそもデタラメである』『絶望から出発しよう』『正義から享楽へ』『崩壊を加速させよ』など。キーワードは、全体性、ソーシャルデザイン、アーキテクチャ、根源的未規定性、アフォーダンス、生態学的思考、進化生物学的思考、人類学的思考、「言葉・法・損得=社会」への閉ざされ(=クズ)/開かれ(=子供とかつての大人)など。


伊藤雄馬(いとう・ゆうま)言語学者。1986年生。タイ・ラオスで話される言語を中心にフィールドワークを行う。大学教員を経て、2020年から独立。ムラブリ語が母語の次に得意。言語以前の領域を未言語とし、幾何学、踊り、短歌、水と光などを通じて探求している。また、人が自然と調和し、自由に創造的に生きるためのテクノロジーとスキル「自活器(self-livingry)」の開発を進めている。講演、ワークショップ、コーチング、執筆活動など実績多数。2022年公開のドキュメンタリー映画『森のムラブリ』(監督:金子遊)に出演し、現地コーディネーター、字幕翻訳を担当。著書に『ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと』(集英社インターナショナル)、『人類学者と言語学者が森に入って考えたこと』(教育評論社)がある


【応援チケット】とは。

新しいYouTube番組「聞き流す、人類学。」は有志の集まりによって運営されています。撮影機材等は参加メンバーが自前で用意しており、2024年3月にはボルネオ島の狩猟民プナンフィールドワークに当番組のナビゲーター、研究員も同行予定。このフィールドワークだけでも一人当たり15万円前後の出費が予定されています。また、多彩なゲストを迎えていくための資金も今後の課題となっていきます。もし、応援してもいいよという方がいらっしゃいましたらご無理のない範囲でのご協力を謹んでお願い申し上げます。Peatix、もしくはnoteからのご寄付を受け付けております。※【応援チケット】のみのご購入では、イベントにご参加いただけませんのでご注意ください。

千早振る人類学研究会とは。

人類学をテーマにしたYoutube番組『聞き流す、人類学』を制作し、フィールドワークの実践や、各分野の専門家や研究者と共に行う対話を通して、21世期の地球の現状と未来について明るい展望を見出していくことを目的とした有志の集まりです。

主催:千早振る人類学研究会
撮影:古川雅史
グラフィックレコーディング&レポート:ぐられこちはる👩‍🎨@grarecochiharu
制作:喜屋武悠生・水谷冬妃
プロジェクトマネージャー:田中嶺吾


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