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評価の行末をレゴ®️シリアスプレイ®️メソッドを使って考える

 「評価」を研究されている方にお会いする機会があった。
 非常に限られた時間であったが、その方の話は非常に刺激になった。

 どのような「評価」基準をもつか、どのように評価を進めるか次第で、評価対象は良くもなり、悪くもなる。

 評価対象の存在や活動が問題でないこともある。むしろ「評価」のあり方に問題があるというケースがあることに、多くの組織や個人がなかなか考えがいたらないと指摘されていた。

 効果的ではない評価方法に抗ってフィードバックを無視すれば、評価の手間はそのまま無駄になるし、無視した側もペナルティを受けるであろう。
 かといって、そのまま従えば、その評価によって、どんどん行動の質や結果が悪くなっていくということである。

 そこで常に、「評価」基準を評価し、検証することが必要ということになるが、どう進めるべきか。暗黙の文化のようになっており、決して「評価」基準が明確でない時もある。

 そこで一つの方法としてレゴ®️シリアスプレイ®️メソッドが使えるのではないかと考えた。

 評価の基準があいまいであるときには、「あなたの組織は〇〇をどのような考え方で評価していますか?」などが基本の問いの形になるであろう。

 評価の基準が明確である場合(なった後)には、「あなたの組織の評価方法はあなたの行動や感情にどのような影響を与えていますか?」が基本の問いの形になるだろう。
 行動に対する影響だけでなく、感情についても表現させることでレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドの良さがさらに引き出せそうである。

 メタファーを使ってもらう問いもある。「あなたの組織の評価方法を、生き物の姿にするとしたらどのような姿になりますか?」と作らせるのも良いかもしれない。

 このような問いに従ってモデルを作ってもらうことで、参加者に対する評価の影響が可視化される。

 もう少し時間が許せば、「組織が最終的に目指していること」を参加者に作ってもらい(一つにまとめた共有モデルを作るとよいだろう)、先に作った評価の人々に与える影響との関係を検討してもらうとなお良いだろう。

 果たして評価が最終目標に向けて、人々をまっすぐ押しているのか。
 場合によってはずれているか、引き離している場合もあるかもしれない。

 以下の写真のように目標との関わりをチューブのパーツで表現してみるとなお検討しやすくなるだろう。例えば、赤はプラス効果、黒はマイナス効果というように選り分け、マイナス効果をどうなくすか、プラス効果をどう増やすかを話し合うというような感じである。

写真は評価を考えるワークの中での作品ではないが、
このような感じになるだろう。

 いずれ機会があったら、どこかで試してみたい。

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