レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したワークショップを実施するまでのステップについて
これまでNoteにおいて、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用して課題解決や能力開発がもたらされることを書いてきました(これからも書いていきます)。
まずは扱うテーマが大事
レゴ®︎シリアスプレイ®︎では、個人的もしくは特殊性の高いテーマから、社会的もしくは普遍性の高いテーマまで、かなり幅広く扱うことができます。
テーマといっても「こんなことについて考えてみたい」という相当ふわっとした考えでも大丈夫です!「そもそも何が〇〇について問題なのか?」ということを考えていく流れも作ることができるからです。モヤモヤを形にするということ自体、大きな価値や満足感につながることが多いです。
一方で取り扱いが苦手な領域もあります。それは数字を使った計算・答えの算出や日程組みなど、すでに考えるための情報が決まっており、その情報の解釈の仕方も決まっており、決められた手順に従って論理を追っていくような課題です。
扱いたいテーマと、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使うことが適合しているかを判断することがとても重要です。
そのため、まずレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドの有効性と限界をよく知っているトレーニング修了ファシリテーターにご相談されることをお勧めします。
どのようなファシリテーターがいるのかについては、以下のリンク先から調べることができます。
上記のサイトの紹介文を読んでいただければわかりますが、ほとんどのファシリテーターは、何らかの領域に深い専門的な知識を持たれています。例えば私(ききま)の場合、経営学が専門で、組織マネジメントやチーム形成、戦略構築・事業開発・能力開発について研究しています(それらとレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドがどう関連しているかを日々考えてもいるわけです)。
なお、私については、noteやFacebookの個人アカウントを通じてメッセージをいただければ!
https://www.facebook.com/kikimaosamu
テーマに応じて最適なファシリテーターがいると思いますので、そのような観点から選ばれるのも良いでしょう。
メソッドの体験会から入るのもあり
実は明確なテーマがなくても、ブロックで作った作品を通じて対話するという体験自体がレアなので、未体験ならば、それだけでも非常に価値があります。
そこで生み出される作品は深く自分と結びついているので、自分のことについて今までにない理解に至る体験がもたらされるのです。
2020年から続くコロナ禍で「体験会」はなかなかできなくなっているのですが、ほとんどのファシリテーターは一人でも多くの人にこのメソッドの体験を届けたいと思っています。
私の住む九州・福岡エリアでは、2022年3月より、定期的に「体験会」の機会を設けるようにしていきます。以下のページで定期的に体験会イベントの情報を知ることができるようにしています。
【Peatix のグループページ】
https://lspkyushufc.peatix.com/view?type=admin
【Facebook内のグループページ】
https://www.facebook.com/LSPKYUSHUFC
ワークに必要な時間はどれくらい?
これはよく聞かれるのですが、テーマ次第というのが正直なところです。
レゴ®︎ブロックを使った対話というものに慣れてもらうためのエクササイズがはいりますので、最低限の体験は50分ぐらいです。
個人的なこれまでの実施経験では3〜5時間ぐらいが一番多いです。3時間以上になるとお互いの作品の関係性を表すように並べたり、作り直したり、より大きく意味の深いものに組み替えたりなどができて、対話をその分深くしていくことができます。
様々なことを総合的に考えていかないといけないテーマは自然と長くなります。
例えば企業戦略や、非常時の緊急継続計画(BCP)の策定などといったテーマでは、3日間ぐらいかける場合もあります。3日間?長い!とおっしゃられる方もおられますが、企業の年間事業計画や中期事業計画策定にかける労力と時間を考えれば、決して時間をかけすぎているわけではありません。そこで語られる内容から言えばむしろ短い時間にかなりのことを考え、対話することができます(参考記事)。
ワークに必要な費用はどれくらい?
少なくとも、専用のレゴ®︎ブロック®︎をワーク実施のために使うこともあって、準備のためのコストが他のワークショップに比べてかかってきます。
また、テーマや目指すゴール・イメージによっては、トレーニングを修了したファシリテーターが、4〜6人のテーブルについて対話をサポートするような体制をとる必要がでてきますので、そこでもコストは変動します。もちろん、実施時間や長さによっても変わります。
大切なのは、ワークショップを通じて事前に期待した水準以上の持ち帰りをしてもらうことだと思います。扱うテーマについて依頼者と事前にしっかりと話し合い、個別案件ごとにしっかりとカスタマイズしたプログラム提案をするようにしています。
ただ、依頼側にも実施にかけられる費用の範囲もあると思いますので、現実的にはその点も考慮に入れて決まってくるというところです。
この記事が参考になり、みなさんに有意義なワークショップを届ける機会が生まれますように!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?