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モデルに対する問いの急所を見分ける

 レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドで表現が複雑になるモデルを作ってもらった場合(アイデンティティについてのモデルがその代表)、そのストーリーを聞いたのちに、参加者に最も重要な表現を探してもらう問いが効力を発揮する。

 最も重要な表現がわかってくると、その表現を中心に他の表現の重要度に関する理解が進む。その人の中の優先順位が見えてくることになる。

 また、モデルに対する追加の質問も、最も重要な表現を意識して行うことで、より深い内省へと導きやすくなる。また「もし〜ならば?」の形式をとる”プレイ”を導く問いも、より価値を高めやすくなる。

 レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドでは、レゴ®︎ブロックを使うがゆえに「作る」という部分にスポットライトが当たりやすいが、その後に行われるモデルに対して「問う」「語る」という部分こそが自分や世界に対するより深い理解や整理、気づきにつながる。
 ファシリテーターとしてもモデルに対して「問う」、参加者により深く「語る」ように導く力を鍛えておきたい。

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