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リズムが合わない人とも対話するために

 人は誰でもリズムをもっています。陽気な人、話すテンポが速い人、落ち着いている人、自信たっぷりでマウンティングする気まんまんな人...

 本当にいろいろな人がいるなあと思いつつ、私には苦手だなぁと感じる人がいます。悪い人ではないんですけど、話のリズムが合わない。そんな人、あなたにもいませんか。

 それぞれの人がもっているリズムは、場面によってその人の強みとなって発揮されるので、そういう場合、仕事や組織として助けられることもしばしばです。なので、普段は感謝しつつ、距離を保っていればいいんですよね。

心理的な快適さの落とし穴

 でも心理的な快適さを求めて距離をとりつづけるということは、その人のことを理解するための情報を得られないということでもあります。時間が経つにつれ、お互いに経験や情報の蓄積がなされているので、相互理解の程度はどうしても落ちていきます。相互の人物理解が落ちていくと、組織やチームのパフォーマンスは落ちていくので、距離をとってばかりはいられない状況に組織として追い込まれていきます。

 上記のような流れを避けるために、会議や研修などの場で苦手な人であっても一緒に距離を縮めて意見交換をしたり一つの問題を一緒に考えるということはやっぱり必要です。

 難しいのは、場に参加するだけではダメで、しっかりと相手に向かって考えを出し、相手の話を受け止めなければ意味がない。リズムが合わないと、会話のテンポが合わせるのがそもそも難しい。そうなると、その場で発言しやすい人だけがどんどん発言していき、場にはいたけど何も言わずに終わるという残念な結果になります。
 その場では何も言わないわけですから、お互いの距離は縮まらず、離れていく感じさえできるかもしれません。

顔を見ずにモデルを見て意見をしっかり伝える

 それぞれの人がもつリズムの合わなさを完全に解消することはできませんが、レゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークを参加者としてしたときには、そのリズムの合わなさによる苦痛感がぐっと下がると感じます。

 理由はシンプルで、レゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークでは、相手の顔を見なくていいから。ワーク内では、モデルを見ながら話を聞くようにルールが敷かれます。

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 そして、他の人もその人の話が終わってから、同じようにモデルを指差しながら感じていることを言ったり、モデルの作り手に追加の解説を求めたりしてもらいます。これが、リズムのずれを最小限に抑えることにつながっているのではないかと思います(検証はされていないので、あくまでたくさんのワークを経験しての仮説としてお受け止めください)。

 皆がリズムを合わせ、全員が考えていることをしっかり出して距離を縮めるようなミーティングや研修の場を作りたいなら、レゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークは効果を発揮すると思います。

まとめ

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 私も自分のゼミナールなどで、新学期の開始まもない段階で、ゼミ生たちにレゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークを体験させるようにしています。お互いの個性が保たれたまま、お互いを認め合う雰囲気が作れるので重宝しています。

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