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レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使って拡散していく組織行動を統合する

 ある組織にとって、外部の人々に対して、その組織の掲げる価値が揺るぎないもので変化の中でも一貫性を持っていることを示すことは、ブランド確立という視点でも非常に重要である。

 一方で、組織はその効率性の確保と目的達成のために分業を行う。組織に関わる人々はお互いに監視して行動を統制するのではなく、状況に応じて柔軟に対応していく。

 人々が別々の経験を積むなかで改善を重ね、その行動を変化させると、もともと組織の掲げていた価値の一貫性が揺るがされる。クレドやブランドステートメントなどによって、それらのゆらぎを抑えることはできるだろうが、そこに書かれている文章と行動をつなぐその解釈が、日々の経験によって変化していくことも考えられる。
 例えばある飲食店が「その日の来店が記念日になるような接客」を掲げていたとして、コロナ前とコロナ禍中、そしてアフターコロナではその意味合いが変わっていくだろう。一人一人がそこでの経験を今後に活かしていこうとすればするほど、行動の方向性は拡散していくかもしれない。

 つまり、組織が最高の結果と効率性を目指そうとすれば、定期的に一貫性の維持ためのメンテナンスが必要となる。それは組織の掲げる価値の理解のすり合わせである。さらに、そこにこれまでの組織のメンバーの経験を余分なものとして捨て去れるのではなく、価値がさらに上昇するように彼らの経験を新たに練り込んで進化させることを目指したい。

 こうした人々の経験を可視化し、言語化し、新たに組織の価値に練り込む一つの有力な方法としてレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したワークショップが有力だ。レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドは、経験を人々にとって意味あるものとして表現させることに優れている。特に意味と意味をつなぎ合わせて、新たな意味のかたまりと上位概念をまさに「手に取る」ように行えるという点でも優れているのである。

レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドで生まれる「意味のかたまり」

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