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ストレングス・ファインダーの活用をレゴ®︎シリアスプレイ®︎で試してみる(前編)

 つい先ほど、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドのトレーニングを受けたファシリテーター同士の集まりがあった。その中で、「レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドだけで全て解決しようと思わないようにしている。やろうとしていること(相手に提案していくこと)全体を設計するのが大事だ。特にワークの前後まで考えて提案したり設計している」という話をされた方がいた。

 私も全く意識していなかったわけではないが、やはりそういうことを自分の言葉で言えることが大事だし、素晴らしいことだと思った。

 そこで、レゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークの前を想定していくとどのような仕掛けが考えられるだろうか、と自分に問いかけたときに、以前に考えたことのあるアイディアを思い出した。

 それは、さまざまな能力開発・組織開発の診断ツールの結果を活かすためにレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使うというものである。
 診断ツールはより精緻になればなるほど、いろいろな情報が出てきて、個々はかなり納得できるのだが、全体として結果をどう把握して行動に反映させたらいいのかよく分からなくなる(個人的な感覚だが)。

 そこで以前に試してみた以下の診断ツールの結果を引っ張り出してきた。

 クリフトンストレングス・テストは世界で最も有名な才能診断ツールの一つである。これをフルで受けると34の強み要素がランキングで出る。そして、何をどう気をつけるべきか詳細なレポートがでる。個々に書いてあることはわかるのだが、木にフォーカスが当たりすぎていて、レポートでは自分自身の全体像が見えるようで見えにくい
 例えば、私の場合、34のうち、私の強みで磨くべき点を10個、ランキング的に示してもらった。

1.戦略性
2.学習欲
3.最上志向
4.内省
5.原点志向
6.未来志向
7.親密性
8.着想
9.信念
10.達成欲

 どうだろうか。私のことを個人的に知っている方は「なるほど」と思うのか「意外だ」と思うのかも気になるが、それ以上に私は「この10の強みを持つ私はどんな人間といえるのか?」と少し迷いに近い感覚を受けた。

 そこで、この10個についてのレポート(17ページある!)を読み直して、そこから見えてくる強みの全体像を手元のブロックで作ってみた。それが以下の作品である。

強みモンスター

 作った過程を紹介しよう。まず、最初は手を動かして何となくのイメージをつくる。作る途中でパーツに意味(強みと重ねる)をつけ、またパーツを加え、強みと重ねるように意味付けして、を繰り返して全体を整えていく。
 不思議な生き物のような姿が浮かび上がった。私の強みを組み合わせ生みだされた強みモンスターのようだ

 これだけだとわかりにくいと思うので、それぞれがどんな意味かを重ねたのが次の写真である(字が汚くてお恥ずかしい)。

強みモンスター解説

 10個の強みが整理され、関係付けられてかつ全体を形成している。バラバラな情報を一つにまとめあげていくことにレゴ®︎シリアスプレイ®︎のメソッドは強みを発揮する。さらに一つにまとめてみると自分について、いろいろなことに気づく。

私の強みモンスターは...
 ・非常にバランスが悪い生き物だ。「戦略性」と「最上志向」で頭でっかちになっているからである。
 ・頭でっかちであってもバランスの悪さを辛うじて保てているのは、「学習欲」と「親密性(から得られる知識)」があるからである(自己研鑽を忘れず、友は大切にせねば!)。
 ・戦略性はオリジナリティのあるものを好む。それは着想の強みからでている。
 ・結節点にあるパーツは「内省」で、じっくり経験を整理して考えることで、着想(戦略の元)や意義(最上志向の根元)が生み出される。自分で考える時間を取ることが大事!

 といったところである。

 今回は一人でワークをしてみたが、モデルに対する気づきを深めるためには、複数人でやってみるのが良いだろう(楽しいだろう)と感じた。

 今回使ったストレングス・テストには、そのテスト結果をいかすためのコンサル資格もあるようだが、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使って、皆でお互いの気づきをもたらす時間も悪くないだろう。#

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