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レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドとメタ認知(1)宣言的知識のメタ認知

 上記の本の『学習科学ハンドブック[第二版]』によると、メタ認知とは「学習者が操作する情報が認知の特徴を記述する場合の認知を指す」とある。
 要するに、自分が「何を」「どうやって」認知しているかについての認知ということである。

 本書において、「何を」については、「宣言的知識」「手続き的知識」「条件的知識」を紹介している。

 「宣言的知識」は、事実や原因、法則、概念などが当てはまり、「〇〇は××である」のように言い表せる知識である。
 
 したがって、メタ認知のうちの一部は、「宣言的知識」をどう認知しているかについての認知であるということになる。

 もう少し柔らかくいうと、ある事柄について知っているかどうか、という感覚である。

 レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドは、メタ認知において「知らない」と感じていることでも、手を動かして、ブロックでモデルを作りストーリーを語ることによってメタ認知的に「知っていた」へと転化させることができる。

 コンストラクショニズムの考え方に立てば、知識はその場で構成されて表れてくるものなので、知識を作り「知っていた」を増やしているというように言うことができる。

 この「知っている」という感覚を増やすことは、自信にもつながる。それが自分や同僚、組織についてであれば積極的行動の基盤となるだろう。
 レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドは、ワークの中で、メタ認知の改善を通じて人々の積極性を高めているといえる。

 もちろん、「知っている」が過信や過誤へとつながるときもある。自分を含め、人や組織は時間とともにどんどん変化していくからだ。だからこそ、変化しやすく、見えにくいことにこそ、定期的に「知っている」を見直す機会が必要であるといえる。
 そこにもまた、レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドが人々に貢献できる機会があるといえる。

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