山葵依存性

 山葵というのは私にとってなくてはならない美味しい食材だ。
 辛味成分はアリルイソチオシアネート、最近繰り返し唱えることで覚えた。アリル、イソチ、オシアネートと三分割すると覚えやすいなとか思いつつ暇な時間になんだっけとか思い出そうとするのだ。覚え方は電話番号のそれに似ているかもしれない。
 唐辛子系のカプサイシンとは毒性が少し異なるからそこは注意しつつ使う必要がある。下手すりゃ死ぬとかそういうのではなく山葵の風味を損ねるのだ。辛味成分のアリルイソチオシアネートは別名アリルカラシ油(ちなみにカラシの辛味成分もこれである)とも呼ばれる油分なのである。故に加熱で揮発したり、油分と混ざりやすかったりするのだ。マヨネーズで中和されるのはそれが理由だったりする。
 さて、同じ辛味成分をもつカラシと何が違うのかという話なのだが、1番は鼻に抜けるツーンとした感覚の強さである。そしてその後に香る豊かな香りが山葵の良さだ。メーカーによって味は正直まちまちであるが、回転寿司屋の山葵はどれも味を生かした味付けで美味しい。
 塩味と旨味を足しつつも風味と辛味を生かす味の構成がわさびの良さを引き立てている。逆にコンビニの山葵は着色料マシマシだったり、ハーブ系の味が山葵の味と混ざるものだったりするからあまり好きではない。一方、コンビニではないが、イオンのトップバリュの山葵は安価でありながら素材の味を活かしているので一番のお気に入りだったりする。
 食べ方のお気に入りはマヨネーズと混ぜてパンの上に乗せるわさマヨトーストやご飯ON山葵醤油で山葵醤油ごはんにして食べるのが好きだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?