取材者の卵が取材の心構えを教える件

 私は取材というものをこれまで多く行ってきており取材に関しての心得は一般の方よりはある方だ。この文はこれから取材を始めたい、やらないといけないという方が取材相手の機嫌を損ねることがないように伝えたいことを残すものである。
 と、まぁ硬っ苦しいのは好きではないから簡単に。
 若い頃というのはなんでも出来ると思いがちで準備もせずに取材に行きがちだがそれはかなり失礼であるし取材相手にかける負担が大きくなる。どういったことの具体的にどういう部分を○○の人ならば知っているはずであるから聞きたいというふうに伝える。できることならば相手方も準備が必要なこともあるから最初に取材のアポ取りの段階で詳細に聞きたいことを伝えることが大事だ。それでも九割は関係ない話をされるから全く関係ない話でもその中にも有益な情報は頭や尾を覗かせるから聞くようにすること、相手の話がオカルト混じりの話であっても傾聴し、いかにも相手の話を信じていますよという態度を見せることが大事だ。
 加えて自分の今持っている情報について話すことも大切である。できることなら冒頭、相手が本格的に話始める前に「今はここまで資料を集めてきていてこういったことが分かったのでこういう情報がほしい」と手札を見せた上で足りないパズルのピースがこんな形であると伝える。
 取材の一番の落とし穴は一つの話を聞こうとしすぎて別の使える情報を逃すことである。
 取材をする際はメインに聞きたいこと以外にサブでこんなことも聞きたいという別の方面からの攻め方も用意しておくことでメインで必要な情報を相手がほとんど持っていなくてもサブの情報なら持っている可能性がある。私も神社の取材中に嘘についての話を聞けることがあったが、そこについて深堀りできるような用意が無く深掘りするのを諦めた覚えがある。まぁ例として出した神社と嘘というのは明らかに別物すぎるから神社と歴史くらいの近い距離感でサブクエストを設定しておくといいだろう。

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