既に昆虫食

 コチニール色素というものを知っているだろうか?
 エンジムシという虫から作られる色素で一時はアレルギー反応がある事や虫を食べることについての嫌悪感から避けられたが今もなお色素として使われているものである。
 つまりは既に昆虫食は始まっているということだ。昆虫から取れたものを口に入れているのは間違いなくそれを今更どうこう言うのは少しおかしい、特に今の段階ではコオロギパウダーと呼ばれるパウダー状のものがよく使われており姿かたちが分からない点ではコチニール色素と変わらない、一説によるとコオロギは色々なものを食べるために農薬が生物濃縮されていたりその他の危険があるとの事だ。コオロギパウダーに使われるコオロギが野生でないと信じたいものである。
 一方長年食べられてきたイナゴは稲しか食べないために無害だとされている(「昆虫食は人類を救うのか? 私が「コオロギを食べるのは危険」だと思う理由(松島修)」に拠る)ため大丈夫らしい。
 私もゲテモノ食いだからイナゴの佃煮(個人的にはゲテモノだと思う)とかミックスバグ(色んな虫を乾燥させて塩で味をつけたスナック)、それにサイゼリアのエスカルゴなんかを食べたことがあるが外骨格生物のエビやタコとあまり変わらない、個人的には危険のない昆虫食は推し進めてコンビニのホットスナックコーナーにイナゴの唐揚げが並ぶ日が来ることを待っている。そもそも論昆虫食がゲテモノ扱いされているのは昆虫食がイレギュラーだからでイレギュラーをレギュラーにすればゲテモノ扱いや苦手意識はなくなるだろう。例えば変な格好のおじさんと毎日通勤ルートで会うとしたら初めの方はビックリするだろうが慣れてしまえばビックリしなくなる。新しいものを受け入れるのには価値観を新しくすることが必要であるからすぐには受け入れられないのは当たり前である。なにせ価値観を新しくするのには頭を使うから新しくするのにエネルギーを使うのだ。そんなことするよりも今の価値観で居るのが楽であるから今のままを好むのがほとんどの人間だ。でも、そのままでは新しい時代に追いていかれてしまう。
 新しいものを受け入れるというのは新学期にクラスに馴染もうとするような不安と疲れがあるだろうがそこを乗り切れば安定がそこにはあるからアップデートしてみてほしい、価値観を

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