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03文通_よそおいの向こうへ

空さんと谷端さんの文通、第3回です。(2回目はこちら
嘘のない人生を生きていきたいと思う2人の等身大のやり取り、20代の同世代に読んでほしいです。

ばたこちゃんへ

すこし返事が遅くなってしまいました。
「今はみんなと違う景色を見れている」って言葉。本当にそうだなぁと思いつつ、私はまだ迷ってばかりいるので、盆栽家の仕事に誇りを持っているばたこちゃんがとてもかっこよく見えます。

盆栽の道を決めた理由が、さらにかっこいいですね!デザインの仕事は、世の中のモノやコトを上書き保存していかなければいけない世界なのかもなと、ぼんやり感じることがあるんです。それでも、誰かの心に残り続ける仕事がしたいと思っています。

それと同時に、いろんな人と関わりを持つようになって特に、今の状況で自分にできることを模索するようになりました。私にできることとして、知り合いたちの似顔絵を描き始めました。自分が好きでやったことが、誰かのことをすこし幸せにしているということが嬉しくて。

今までいろんなところで助けてもらったり、お世話になったりした人に、次は私からすこしでも幸せをシェアできたらなぁなんて思っています(笑)。

盆栽の写真ありがとうございます。盆栽の一つ一つ、色も形も種類も違う。だからこそ一つ一つ大切にしているんだろうなぁと思ってしまいました。自然と一緒に生きている感じがします。ばたこちゃんはすごく盆栽が好きなんだろうなと伝わってきました。

空 佐和

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そらちゃんへ

私も遅くなってしまってすみません。ありがとうございます。今はまだ下っ端だけど、将来もっと自分に誇りを持てるように頑張って、自分が理想とする盆栽家に近づきたいと思っています。人と違うことをするのが、日本のタブーだとしても、これからも人と違うことをする力を身につけていくと仕事に役立つと思います。

上書き保存なるほど~!誰かの心に残る仕事をしたいって、とっても素敵な価値観だと思います。大学に入って民藝に出会いました。民藝活動の中心となった柳宗悦のものづくりは、そらちゃんに合いそうだなぁと勝手に思ったので、よければ柳の思想や製品について知ってみてください。

そらちゃんの強みは、人のために何ができるのかを考えて形にできることだと思います!これから就職を考える時も、その思いが形になるようなところへ行けることを願っています。

そうですね、盆栽は我が子のようなものです。ありがとうございます。私は生まれた瞬間から盆栽が目の前にある生活をしているので、当たり前になってしまっていて、盆栽の良さに大学まで気付けませんでした。なので、そうやって言ってもらえると、盆栽園がある意味があるんだなぁと改めて働くことへの意味を実感できます。今日から本格的に暑くなり、1日2回約2時間半ほどの水かけをしています。暑いですが、がんばります!

そらちゃんのところは、暑くなりましたか?これから日が海にさしてもっと綺麗な景色が見れそうですね!

谷端 美紀

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ありがとうございます。 列島ききがきノートの取材エリアは北海道から沖縄まで。聞きたい、伝えたい、残したいコトバはたくさんあります。各地での取材にかかる交通費、宿泊費などに使わせて頂きます。そして、またその足跡をnoteで書いていければ。