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実は美味しい!英作文(実践編 その3) 一橋・横浜国立大学

こんにちは、前回までの「自由英作文(理論編)(実践編)」の投稿では、S+PEE+C等のフォーマットを中心に説明をしてきましたが、今回は問題へのアプローチ方法を中心に話をしたいと思います。

 「与えられた写真を英語で説明する(一橋大学)」では、1)「発想力」2)「アプローチ力」3)「ミスなく英文を書き上げる力」が要求されます。
 「メールに返信をする(横浜国立大学)」タイプは、3)「ミスなく英文を書き上げる力」が鍵を握ります。
 ポイントを漏らさず書き上げれば良いという点では、フォーマットに則って自分の主張を展開する英作文より、実は取り組みやすく、点も取りやすいと思われます。

 では、どのように確実に点数を取るかについて、1)「発想力」
2)「アプローチ力」3)「ミスなく英文を書き上げる力」の観点から、分析してみます。 
 とりわけ、「写真説明」のタイプは、1) 及び2)が不可欠です。3つの観点から作成した英文が載せてありますので、参考にしてください。
 まず一橋大学タイプの問題、そして横浜国立大学の問題と順に説明します。

1.与えられた写真を英語で説明するタイプ(一橋大学2023)

1)「発想力」

ブレーンストーミングはとにかく重要です。書くポイントを整理します。
 ・絵全体の印象をまず感じ取ってください。
  
例えば「暗いなぁ」とか、「もの悲しい感じ」、逆に「明るく活気が
  ある」 などです。この時感じた印象は、絵のタッチだったりと関係して
  いますが、人物の仕草や表情から、なんとなく感じ取っているものでも
  あります。
  この印象をもう少しだけ分析すれば、書く内容は決まると思います。
 ・5W1Hを明らかにする。
  
とりわけ「誰が」「どこで」「何をしている」のかを考えます。
 ・誰をメインの人物とし、誰をサブにするのかを決めます。
 ・メイン、サブとも人物の「感情(どんな心持ちでいるのか)」を類推し、
  書く内容を短くメモします。
  これで、書く準備は整いましたね。

2)「アプローチ力」

 色々なアプローチの方法があると思いますが、私は、メインの人物から書き始め、周りの人々を描写します。メイン、サブどちらに対しても「何をしているのか」や「心の状態」を書きますが、最後にはメインに戻って自分の解釈・意見を付け加え、短いストーリーに仕立てるのが好きです。書いていて楽しいからですが。
 自分なりのパターンをいくつか練習してみてください。

以下の具体例では、私が書いた英文と解説を載せてあります。良ければ、思考の流れや表現を確認してみてください。「ポイントがあちらこちらへと行かない」工夫も説明しています。

具体的には、一橋大学(2023)の写真を使って説明します。

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