転職物語①転職を考えるきっかけ

私は塾業界だけで4度の転職をし、現職をしています。
35歳を過ぎてから10年で4度、40代に入ってからも2度の転職をしました。

転職を考えるきっかけは人それぞれで同じ人間でも転職のたびに異なるはずですが、私が転職を考えるきっかけについてお話をすることで転職を検討する参考にしていただければと思います。

以下、1社目をA社、2社目をB社として現職5社目をE社と表記します。また狭い業界ですので一部脚色をしながら記載します。


A社からB社への転職

A社には10年以上いました。

校舎長もバックオフィスも両方とも経験をしましたが、バックオフィスにいたときに東日本大震災があり、トップの考え方が180度変わってしまったため、ついていけないと判断し転職をしました。

顧客第一主義という言葉がありますが、教育業界は先生たちの集まりであるという性質からなのか、自分の価値観を正しいものとしてその価値観についてこさせようとする経営者が比較的多いです。

顧客の希望ではなく経営者の価値観が重視され、
「その価値観が顧客にとっても大切なことだ。」
「それを分からせられないのは現場責任者や現場責任者の育成を管理職が怠っているからだ。」
と思う経営者は少なくありません。

会社には起業した時から続く企業理念があり、不易と流行という言葉がありますが企業理念は不易なもの、時代によって変わらないものです。

しかし、起業した際の企業理念が具体的であればあるほど解釈の幅が狭まるため、流行とずれた理念になる可能性があります。

顧客ニーズに応えすぎることはいいことではないですが、顧客ニーズと起業時に掲げた理念との乖離が大きくなってしまったときには、覚悟を持って大きく別の方向に舵を切らなければならないのではないでしょうか。

A社の未来に不安を感じたため、顧客ニーズに応える企業としてB社への転職を行いました。

B社からC社への転職

B社では校舎長・エリアマネージャーとFCのスーパーバイザーに従事しました。

校舎長・エリアマネージャーの時は直営ですので、目標達成意欲という点において共通しており、自分が校舎長の時も、エリアを任された時も
在籍増(入塾増・退塾減)と顧客単価の向上(顧客ごとに授業を何回とらせるか)、合格実績向上のためのPDCAあるいは立て直しの際にはCAPDで運営・指導・育成をしておりました。

転職の原因はFCのスーパーバイザーの仕事が塾の仕事として私が受け入れられなかったから、その時の上長に合格実績という観念が無いと感じたからです。私の考える塾の本懐とは異なっていたためです。

スーパーバイザーとしての評価が受け入れがたいものだったというのもあります。ちょうどコロナの時期も重なり、教室への訪問、直接指導といった機会も失われてしまっていたことも大きかったように思います。

スーパーバイザーを通して校舎の仕事をしたいと思ったのが転職のきっかけでした。

C社・D社

C社・D社は在籍期間が短く、C社は2年ほど、Dしゃに至っては半年でした。
C社・D社について共通しているのは私のリサーチ不足です。

C社は私が働き始めてからわずか10か月で部門ごと消滅してしまいました。

不採算部門ではなかったが経営にクリティカルな数値を叩き出せていなかったと判断されたようです。

そのため私は別の部門へ異動となったのですが、アルバイトのマネジメントがうまくいかず転職をすることになりました。

コロナ禍のアルバイトの在り方に私がうまく適応できなかったことで顧客に迷惑をかけてしまいました。

D社は完全にパワハラな会社でした。退職社員との間に何件も訴訟を抱えているようなワンマンなベンチャーでしたので、あの職員を見張れとかあいつはだめだとかが日常会話の中に常にあり、このままでは精神的におかしくなってしまうと思い、退職をしました。

C社・D社については私のキャリアにおいては失敗体験です。反面、私の価値観において自分の限度を知ることができたと思っています。

【何に我慢できて何には我慢できないのか』

これは転職するか否かを考える際に非常に大事になります。

現職は今のところモチベーション高くやれています。

私の成功体験も失敗体験も知見として評価してもらえており、意見も聞いてもらいやすい環境ですので、何もなければようやく少し落ち着けるかなと思っています。

最後に~私が転職を考える理由~

私が退職を考えるきっかけに共通しているのは以下の2つのいずれか、あるいはいずれも満たしたときだと思っています。

①見てもらえていない
②将来が不安

A社は②、B社は① C社・D社は①②の両方が理由だったと思います。

転職は悪いことではありません。
しかしまずは部署異動を打診するといいのだと思います。

私が唯一後悔していることといえばこの部署異動の打診を
まったくやらなかったことです。

昔は自分から部署異動を打診するとその会社での評価に永遠に影響すると思っていました。

少なくとも自分が評価者のときの管理職研修では会社へのロイヤルティという面において部署異動を打診してくる社員の評価をあらかじめ低く見積もるようにと言われていました。

時代は移り変わり、一つの会社でキャリアを積むよりも自分のスキルをポータブルスキルとして蓄積させ、同業種あるいは異業種でも活きる人材が重宝されるようになりました。

転職のきっかけは人それぞれ。

自分の基準と照らし合わせて、我慢できない、看過できないことがあり
それが変わらなそうであれば一つの選択肢として考える方が健全だと思います。

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