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Z世代向けフルーツオレ専門店をゆるっと考察

原宿にスマホオーダーのみ対応の、フルーツオレ専門店「The Label Fruit」がオープンしました。店頭でのオーダーは受け付けていません。スマホからの顧客購買履歴やAIカメラで店内の顧客行動データを分析して店舗運営に生かすそうです。

モバイルオーダーサービスを展開するShowcase Gigと、コインロッカーや通貨幣処理機などを製造・販売するグローリーが共同で立ち上げた店舗とのことで、フルーツオレ屋さんでは無いようです。

来店前にスマホでオーダー、キャッシュレスで支払い、スマホに出来上がりの通知、店内のロッカーで受け取りという流れは、2019年にオープンしたサントリーBOSSの、「TOUCH-AND-GO COFFEE」とほぼ一緒ですね。(2021年8月に閉店)

TOUCH-AND-GOの例を見る限り、流行るかどうか?は、映えるかどうかにかかっており、長続きするかどうか?は、味にかかっているかと思います。TOUCH-AND-GOは、容器に貼られるラベルにアルファベットで名前等を入れられたのと、洒落た店構えだったので、日本橋という大人向けの店舗立地にも関わらず、若い女性、学生が、スマホで写真を撮っている姿を見ました。味に関しては、自分好みのカスタマイズができる点は面白かったですが、個人的にはリピートするほどではなかったです。

「The Label Fruit」もほぼ同様な仕組みと思われますが、果実がゴロっと入っている感じなので美味しそうです。 夏場はすぐにぬるくなってしまいそうなので、どのように冷たさを維持するか?が課題でしょうね。フルーツスタンドのkarinのような氷ごとクラッシュするタイプのジュースとか、夏場は売れそうですが、ロッカーの中の温度等、いずれにせよ夏場の提供方法には課題がありそうですね。

購買データやAIカメラのデータを分析するという点については、上記のような1品提供の形態より、一定時間、顧客が店内に滞在するタイプの飲食店の方が、その効果を発揮できるような気がします。

中国で24時間無人営業の火鍋店が流行っているとの情報がありましたが、顧客の注文内容や食べるペースに合わせて、次のオーダーをリアルタイムで提案していくような構造の方が、データ分析結果を活かせるかと思います。

以上、Z世代向けフルーツ専門店を、顧客価値、データ分析の観点でゆるっと考察してみました。

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