いろいろ聞くけど、結局AレベルとIBってどっちがいいの?
大相撲で言うなら東西横綱。
それがプレユニバーシティにおける、AレベルとIBDPの立ち位置だ。
角界であれば、優勝回数などで横綱同士であってもある程度優劣が分かるが、この2つにその指標はない。
よって分かりにくい。
ねえ、結局どっちがいいの?
この問いに関して、筆者の答えは明確だ。
それは、子供のタイプに依る。
陰陽、月と太陽、AレベルとIBDP。
相反する2つのタイプがあるが、そこに優劣はない。
乱暴に言ってしまうと、Aレベルは専門家、IBはジェネラリストを養成する。
どちらが重要だろうか?
これは、半分に分けた大福のどちらが美味しいか尋ねるのと同じだろう。
どちらも美味しい。つまり、どちらも必要な能力である。
専門家を養成するAレベルは、好きな科目がはっきりしているタイプに向いているだろう。
このタイプは得手不得手があるかもしれないが、得意な学科を深く追求することに楽しみを発見できるはずだ。
しかし、このタイプがIBDPを選ぶと不幸になる可能性が高い。
「理系に集中したいのに、なぜ外国語やチームでのアクティビティをしなければならないの?苦手だしやりたくもない…」
一方で、なんでもこなすドラえもんの出来杉君タイプには、Aレベルのあまりに深い探究学習は単調に感じてしまうかもしれない。
巧みな自己表現や、舌弁爽やかなスキルを活かせるシーンもほぼないだろう。
「かたよりなく幅広く物事を理解したいし、他の人と一緒に何かを成し遂げる達成感がなくて物足りない…」
AレベルかIBDPかを選ぶ前に思い出してほしい。
小中高を通じて、どういった生徒だっただろうか?
どんな活動に楽しさを感じただろうか?
カリキュラムで選ぶのではなく、その本人にあった選択をするのが何より重要だと思う。
「置かれた場所で咲きなさい」ではなく、咲く場所を選ぶのだ。
咲く場所さえ間違えずに選んだら、そこには濃密な学習体験が待っている。
Aレベルでは、少数精鋭の科目に対して深く知ることができるし、IBでは答えのない問いに対して考察し、それを他者に伝えるスキルが身に付く。
いずれにせよ、口を開けば家族や体調の愚痴ばかりの女性や、仕事とゴルフの話しかしない男性より、興味深い話がこの2つの学習者から聞けることは間違いないだろう。
AレベルとIBはどちらがいいのか?
あなたは、もしくはあなたの子供は、小学中学はどんなタイプだったのか。
どんな活動が得意で、苦手なものは何だったろうか。
少し時間をとって、思い出してみてはどうだろう。
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