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【プレユニ】オーストラリアの大学進学への最適解!マレーシアのプレユニ:AUSMATとSACEを解説します

2023年現在、マレーシアではAUSMAT(オズマット)とSACE(セース)というオーストラリアのプレユニバーシティカリキュラムが2種類提供されています。

これらはオーストラリアの大学進学をメインに設計されているので、もしあなたがオーストラリアで大学生活を送りたいのであれば、検討する価値が大いにあるプレユニバーシティカリキュラム。

この記事では、これら2つの概要や違いについて解説していきます。

Year12でどのプレユニを選ぶか悩んでいる、AUSMATとSACEの違いを知りたい、という方にとっても役立つ内容になっています。


ATARとは


AUSMATとSACEを説明する前に、まず、オーストラリアのプレユニバーシティの仕組みについてざっくり解説しておきますね。

オーストラリアの高校卒業生が大学入学資格を得るためには、ATAR(Australian Tertiary Admission Rank)と呼ばれるスコアが必要です。

大学進学を希望する生徒は、Year12の時に1年かけてATARを取得します。
この時期が、オーストラリアにおけるプレユニバーシティ期間にあたります。

ATARは0から99.95のパーセンタイル評価で、高得点であるほど競争力が増します。
大学への入学選考プロセスで重要な役割を果たし、スコアによって入学申請が制限されます。

ATARを取るためのプレユニバーシティカリキュラムは、オーストラリアの州や地域によって異なる名称で呼ばれますが、基本的なATARの仕組みは同じです。

AUSMATとSACEについて


さて、話をマレーシアへ戻しましょう。

ここ、マレーシアで受講できるオーストラリアカリキュラムのAUSMATとSACEは、オーストラリア国外の学校用にアレンジされたATARのカリキュラムのことです。

ここで下の画像を見てください。

Sydney University Entry Requirements 2024
file:///Users/hitomi/Downloads/international-admission-guide.pdf

これは、2024年度シドニー大学のArchitecture, design and panning学部の留学生用の募集要項です。

赤枠で囲まれているのが、AUSMATやSACEに代表されるInternational ATARで求められるスコアです。

この表は、Architecture and Environments学部へ進学したい場合、80以上のATARスコアが必要である事を示しています。

ATARの評価方法


では、ATARスコアはどのように付与されるのでしょうか。

実はATARは、同じプレユニバーシティの仲間であるAレベルとは違って、最終筆記試験の結果だけでスコアを付けません。

1年間を通して、宿題や小テスト、グループワークを含むコースワーク最終筆記試験結果を加味してスコアがつけられます。

コースワークと最終試験の割合は、カリキュラムにより多少変動します。

このことにより、AUSMATとSACEでは評価方法が多少違ってくるのです。

では、具体的にその違いを見てみましょう。

AUSMATとSACEの評価方法


AUSMATの場合、基本的にはコースワークと最終試験の割合は50:50(選択科目による)

日常の学習と、最後の試験結果は同等に重視されます。

なお、AUSMATを提供しているのは、Sunway College、Methodist College Kuala Lumpurなど。

一方、SACEは、コースワーク:最終試験=70:30の割合となり、コースワークの比重が高くなります。

よって、年間を通して成果物や小テストをきっちり行う必要があります。

提供校は、Taylors College、UCSI Collegeなどがあります。

どちらも、留学生の場合、出席日数と成績は厳しく管理されます。

無断欠席が数日続くと、ビザが取り下げされることも。
成績もあまりに酷いと、次のTermに在籍できないこともあるようです。

選択科目

選択する科目の数は、AUSMATの場合、4または5科目。
SACEだと5科目が必要です。

どちらも英語は必須で、数学とサイエンス系も大抵は必須になっています。

科目は生徒の興味に基づいて選択しますが、希望する大学の入学要項にそっているかが大切です。

AUSMATとSACEのどちらを選ぶべきか

ここまで説明したように、基本的にAUSMATとSACEは同じATARを取るためのもの。ほぼ同じようなカリキュラムです。

では一体、どちらを選べぶべきでしょうか?

AUSMATとSACEの大きな違いは、コースワークと最終試験の割合。

日々の学習をきっちりやれるタイプや、最終試験のプレッシャーを少なくしたい場合は、SACEの方がいいでしょう。

一方、コースワークはそこそこにしつつ、最終ペーパー試験で頑張りたいタイプならAUSMATがいいかも知れません。

あとは、提供校の違いなので、自分の行きたい大学の合格実績が多いかどうかも判断材料になるでしょう。

まとめ

AUSMATもSACEも、どちらもATARのスコアを取得するためのもの。
期間は1年間で、選択科目数は4-5科目。
コースワークと最終試験でスコアが付けられます。

また、ATARはニュージーランドの大学でもメジャーな資格のようです。

大学進学はオーストラリアやニュージーランドに決めている方にとっては、最短かつ最適なプレユニバーシティだと言えるでしょう。
















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