イラストレーターが話す目的の重要性
こんにちは。イラストレーターのkikazunです。
kikazunを知らない方は先に自己紹介の記事を書いているので、こちらをご覧ください。
この記事では、イラストだけではなく様々な分野でも重要な事ですが、見落としやすい、忘れがちな「目的」についてです。
最初に、絵を描くという行為はなんのためにするのか、考えたことはありますか?描く目的というのは、とても重要です。
なぜか?それは
目的がしっかりと決まっていれば、自分のするべき何か、がハッキリするからです。そして目的は作者のアーティスト性が決まると同時に強力な武器になるからです。
目的があやふやな状態だと、描きたいものが無い、描いても楽しくない、なんかピンとこない、なかなか評価されない、思っていた反応が得られない、といった状況になりやすいです。
シンプルに言うと挫折の原因になります。私はなりました。
今回の内容は、自然にできてる人もいれば、できてないことに気づいてない人もいると思います。私のように目的の重要性について気づかないが為に、結果が出せず苦い思いをする人を少しでも減らせるよう。
私の体験を元に、解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目的って?
なんで絵を描くのかという行為の背後にある動機や意図のことです。絵が描けたら楽しそうだから、好きなキャラを自分も描いてみたい。イラストレーターになりたい、有名になりたいなど。
人によって目的は変わるし、その時々の状況によっても目的は変化します。
目的を持つことで、何を描くべきかやどのように描くかが明確になります。それによって、時間や労力の無駄を省くことができ、描くこと自体がより楽しくなりますし、充実感も増します。
自分の目的を知る
あなたの目的は何でしょうか?言い換えると「なんで絵を描くの?」となります。
私は、イラストレーターの活動をどうしたらいいのか悩んでいた時に、「なんで絵を描いてるの?嫌なら辞めれば?」と言われ、私は答えられず、何が何なのかわからなくなり3か月くらいゲームに逃げました。時折、絵を描こうとしますが過去の嫌な思い出が、頭の中でグルグルしはじめてしまい、絵が描けませんでした。ゲームはめっちゃ上手くなりました。
この状況を打破するべく、尊敬する人に相談したところ
「なぜ絵を描くのか。その絵であなたは何がしたいのか。嫌な思いをしてもなお、描き続ける目的を持ってください。」とアドバイスをいただきました。
さてお伺いします。「あなたはなぜ絵を描くのですか?」
目的の探し方のヒント
目的の探し方は様々です。書籍やネット上の記事など、調べれば多くの情報があります。自分に合った探し方があればいいのですが、ここでは私が実践した探し方を紹介します。
絵を描いて、得たいもの、実現したい事を考える。
自分に素直に、何を得たいのか、何を実現したいのかを考えます。
以下の内容は、一例として私が実際に出したものです。
「得たいもの」
楽しい!嬉しい!という喜びの感情。
可愛く描けた、難しかったけど良く描けた、という自己評価。
この人の絵良い、この人の作品欲しい、という他者からの評価。お金
「実現したいこと」
個展開催、画集の出版、作家性で選ばれる、壁一面の巨大な作品展示、アートの分野への参入、わたしの死後も輝く作品を残す。
実際にあなたが考える場合、色々な視点から、自分が今後どうなっていたいのかを考えると良いかと思います。
目標を決める
目的が決まれば目標を決めていきます。目的と目標の違いは各々調べていただいて。自分に足りていない要素を洗い出します。ここは辛い現実をしっかり見据えて出して行きます。
kikazunに足りてない要素
知名度、画力、やる気、人脈、戦略、圧力、etc…
今出した要素をさらに分解して考えると良いです。
知名度ならX(旧Twitter)、インスタ
画力なら、構図、知識などなど
足りてない要素が出せたら、足りてない要素を補うために、やるべき行動を明確にします。これが目標になります。
知名度を上げたいなら、二次創作はしたほうがいいな
画力を上げたいなら、勉強して沢山描かなきゃな
こんな感じで目標はできていくと思います。
絵柄と個性と目的
目的と目標が出来たら、後はいかにモチベーションの保ちながら、継続させるかと、時折、振り返って目的と目標を見直すだけです。
ここでは、目的を決めた後に起こりうる、絵柄と個性の問題について書いていきます。
目的に沿った絵柄であるか
絵柄は武器です。絵柄には得意不得意があり、使い方を間違えると望んだ結果が得られません。この武器で戦うという縛りプレイでもいいのですが、目的にそぐわないのであれば変えたほうがいいでしょう。
例えば、絵本関係のお仕事がしたいのに、北斗の拳のような絵柄を描いていたら、なかなかお仕事をもらえないのは想像できますよね。
他にも、細かい心理描写を描いて、観た人に感動を与えたいのに、ちいかわのような絵柄だとなかなか伝えられないと思います。
極端な例を出しましたが。
目的の方向性に合った絵柄なのかを考える必要があります。
一度、自分の絵柄の持つ特性を考えてみてください。
目的の中で個性は生まれる
絵描きにとって個性は重要なポジションにあると思います。
没個性だと埋もれてしまったり、無理に個性を作ろうとして理解されなかったり、ありのままの私を個性だと行動しても、興味を持ってもらえなかったり。個性ってなんやねんとツッコミたくなります。
絵柄も個性じゃないの?となるかもしれませんが少し違います。
絵柄が武器なら個性は筋肉、つまりパワーです。
ここでも例を出してみます。
とある芸能人と一般人がいます。彼らは同じような絵柄で絵を描きました。
どちらが高く売れるでしょうか?
よほど芸能人が嫌われていない限り、芸能人の絵が売れるでしょう。
これは芸能人という個性があるからだと言えます。
個性はジーパンにも似ています。
ファッションとして使うなら、穴が開いていたり模様だったりはありな個性ですが、ありきたりです。自分で破って太ももから膝まで大きな穴を作っていたら、周りからしたら理解できませんよね。
作業着として使うなら、穴はいらないし、模様だっていらないはずです。
それよりもポケットが使いやすかったりしたほうがいいですよね。
個性は一朝一夕では作れません。
じっくりと目的をもって行動を続けると必要な個性がわかり、作り上げていくのです。同じ個性を鍛えるにしても色んな角度で、色んなやり方で個性を作っていくことが必要です。
たとえが多くなりましたが、個性についてなんとなく理解していただけたらと思います。
定期的に見直す
絵柄は武器、個性は筋肉と例えてきましたが、これらは使えば使うほど味がでて、馴染んでいきます。ですが、目的と同じように、定期的に見直して、目的や状況に合わせて調整したり、変更したりする必要があります。
現代はとてつもなく速い流れの中にあります。今流行っているものも、しばらくすれば流されてしまいます。
目的が、有名になりたいや稼ぎたいであれば、今の流れを捉えて進まなければなりませんし、絵で誰かを幸せにしたいのであれば、その流れから救う方法を考えなければなりません。
その時の流れを見て、目的を実行するために必要なものを見極めていく必要があります。
最後に
長々と書き連ねてきましたが、私自身まだまだ重要性に気づいたばかりで、勉強している最中です。自分を含めて色んな人へ、なぜ目的が必要なのかを見返せるようにこの記事を作成しました。
説明が足りない部分や、間違っている部分もあるかもしれませんが、少しでもこの記事を読んだ人の参考になれば幸いです。
もし、参考になったよという方はそこの❤をポチってぜひフォロー登録をお願いします。X(旧Twitter)やYouTubeもやっているのでぜひこちらも見ていただいたら嬉しいです。
それでは次の記事で会いましょう。
ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?