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【2020年】レモンサワーブームまとめ ~缶入り家庭用RTDが競い合う~

飲食店からスタートしたレモンサワーブームは息の長いものとなり、令和に入ってからのここ2年間は第3次ブームとも言われています。
2019年~2020年も主要メーカーから様々なレモンサワー商品(RTD)が登場し、限定販売やリニューアルも続々と行われてきました。2020年はレモンサワー新商品のピークかもしれません。

令和以降のレモンサワー新商品

2019年~2020年に大手酒造メーカーから新発売、リニューアル、限定発売された商品(缶)をピックアップしてみます。

■サントリー
-196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン/ビターレモン/瞬感レモン〉 2019年9月リニューアル発売
レモンまるごとの浸漬酒の量を増やし、レモンまるごとの果実感を強化。さらに食事に合う味わいへブラッシュアップ。

-196℃ ストロングゼロ〈トリプルレモン〉 2019年11月限定発売
当社独自の“-196℃製法”によるレモンまるごとの浸漬酒を〈ダブルレモン〉の1.2倍、果汁を1.5倍配合し、さらにレモンピール浸漬酒を加え、ブランド史上最も強いレモンの味わいを実現。

-196℃ ストロングゼロ〈ギガレモン〉 2020年11月限定発売
しっかりとした飲みごたえと果実味を、プリン体ゼロ、糖類。レモンを丸かじりしたようなインパクトのあるレモン感をより強調し「ギガレモン」として新発売。


こだわり酒場のレモンサワー 2020年1月リニューアル
レモンをまるごと漬け込んだ浸漬酒と、複数の原料酒のバランスを見直し、レモン本来の味わいとお酒の余韻をさらに感じられる味に。

こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと男前〉 2020年3月新発売
レモンをまるごと漬け込んだ浸漬酒と複数の原料酒をブレンドし、レモンの味わいと、アルコール度数9%のクセのないお酒の旨みをしっかり感じられるキリッとした中味。パッケージは金色をベースに酒場の暖簾を想起させる紺色を配し、「酒も果実もしっかりうまい」と書くことで、中味の特長を分かりやすく表現。



■アサヒ
クリアクーラー シチリア産レモンサワー 2019年4月セブンイレブン限定発売
クセのないクリアな味わいのウオッカと果実の風味を凝縮させた、氷点凍結仕込みのフルーツスピリッツを加えることで、スッキリとした味わいとしっかりとした果実感が特徴


樽ハイ倶楽部レモンサワー 2020年3月全国新発売
レモンとウォッカをバランス良く配合した、アルコール度数8%のレモンサワー。パッケージの表面には、「居酒屋で超人気」と大きく記載するとともに、「樽ハイ倶楽部」のロゴが入ったグラスを中央に配置し、居酒屋で人気の商品を飲んでいる雰囲気を演出。裏面には「10万店が認めたサワー」の文言と「樽ハイ倶楽部」が35年以上の歴史あるブランドであることを記載し、多くの飲食店で長年取り扱われていることを訴求。


THE檸檬CRAFT  2020年10月全国販売
2020年4月にセブンイレブンで限定発売した後、10月に全国へと販売拡大。
「今までの商品と比べ、香りが全然違う」「レモンをそのままいれたようなおいしさ」などの香りや味に対する評価に加え、「ふたつきなので、ゆっくり飲める」「飲み口が広いから飲みやすい」など再びふたができるボトル缶に対する高い評価をメインターゲットとしていた30~50代の男性以外に加えて、20代の若年層や女性層にも好評。


■サッポロ
レモン・ザ・リッチ 2019年4月新発売
レモンに徹底的にこだわった進化系レモンサワー。季節にあわせた限定商品を発売。
レモン・ザ・リッチ 濃い味ジンジャーレモン 2019年11月限定発売
レモン・ザ・リッチ 神レモン 2020年4月限定発売
レモン・ザ・リッチ シチリア塩レモン 2020年6月限定発売


キレートレモンサワー(DRY Sparkling) 2020年4月限定発売
甘さひかえめでドライな味わいが楽しめる。クエン酸2500mg、ビタミンC300mgという独自の価値に加え、食事にもあうスッキリとした味わい。


■キリン
麒麟特製レモンサワー 2020年4月新発売

「キリン・ザ・ストロング」をリニューアルし「麒麟特製サワー」として中味・パッケージともにリニューアル。新発売から3か月で2020年7月には累計販売本数が1億本を突破し、さらに主力のレモンサワーはモンドセレクション金賞をはじめ複数の賞を受賞。


麹レモンサワー 2020年10月新発売
「皮ごと搾りレモン」と「麹」が引き出すうまみと食事に合うおいしさを追求。食事と一緒に飲むことで食事をより引き立たせる味わいが特長。



■日本コカ・コーラ
檸檬堂 2019年10月全国発売開始
日本各地の酒場で提供されるおいしいレモンサワーのこだわりに学び、焼酎を美味しく飲む方法として知られる「前割り焼酎」にヒントを得て、丸ごとすりおろしたレモン果汁とお酒をあらかじめ馴染ませた「前割りレモン」を使用。酒場で人気の味をアルコール度数や果汁率の異なる三種類のレモンサワーとしてラインナップ。2014年に九州で限定発売したのち、全国発売へ。


女性が選ぶレモンサワー缶に関するランキング

女性が選ぶおすすめの商品やサービスを調査し、ランキング形式で結果発表するWebコンテンツ「ウーマンリサーチ」によるアンケート(2020年4月)
※回答者1570人/そのうちお酒を飲む人は86.6%/そのうちレモンサワーを飲む人は77.8%

利用率
1位・・・氷結 シチリア産レモン(キリン)
2位・・・贅沢搾り レモン(アサヒ)
3位・・・檸檬堂 定番レモン(日本コカ·コーラ)

利用満足度
1位・・・こだわり酒場のレモンサワー(サントリー)
2位檸檬堂 定番レモン(日本コカ·コーラ)
3位キレートレモンサワー(サッポロ)

購入時に最も重視したポイント
・飲みやすさ   30.0%
・爽快感     16.0%
・価格の安さ   15.2%

アンケート詳細はこちら
https://enfant.living.jp/mama/woman_research/790711/


飲みやすさ、さわやかさが人気のレモンサワーは、令和以降も缶入りRTD商品がどんどんと増え、量販店の売り場棚を席捲している状況。
女性向けのアンケートでは、やはり「飲みやすさ」が上位に来ていますが、今のレモンサワー各ブランドは、レモンの香りや苦みなど本物感の追求、アルコール度数の高いストロング系の投入などで、軽さ・飲みやすさだけでなく、お酒好きの人も満足できるコンセプトを打ち出していることが伝わります。
ただ、商品名やパッケージは似ているものが多くなり、実はブランドの差別化は難しくなってきている状況でしょう。

レモンサワーはもちろん定番品として落ち着きつつ、次のRTD商品の登場に注目したいですね。

▶「企画の種」の関連データ



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