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しぶちょーさんのマネをして、ChatGPTで技術士論文を添削してみた!

しぶちょーさんのこの記事をマネして、私が書いた技術士論文も添削してもらおうと思います。使用するのはおなじくGPT4.0です。

まずはウォーミングアップ

しぶちょーさんに倣って、まずは機械部門の令和4年度の過去問を解いてもらいます。選んだのは必須科目Ⅰの火星問題です。

(令和4年 機械部門 必須科目Ⅰ)
人類が初めて月に降り立ってから半世紀が経過する今、人類の活動圏を広げて持続的な人類活動に貢献する宇宙探査の活動が世界中の科学者や技術者によって行われている。その活動の中で、人類が住める可能性のある星として名前がよく挙がるのが火星であり、水、生命体の存在も期待されている。
このような状況において、地球上での使用を前提として製品化された機械を、(下表に示す←今回は省略)火星の環境で使用するための実現可能性調査を行うことになり、あなたがその総括担当者となった。
1.機械製品を1つ想定して、その概要を簡潔に記したうえで、その機械製品を火星で使用する際の課題を多面的な観点から3つ以上抽出し、それぞれの観点を明記した上で、課題の内容を示せ。ただし、回答は600字以内とする。

ChatGPTの回答はこちら。

(ChatGPTの回答)
機械製品: 太陽光発電システム 概要: 地球上で使用される太陽光発電システムは、太陽エネルギーを電力に変換する装置で、環境に優しい再生可能エネルギー源として広く利用されている。
火星での使用に関する課題:
1.火星の気象条件
火星の気象条件は地球とは大きく異なるため、太陽光発電システムの設計に影響を与える。火星上では砂嵐が頻繁に発生し、太陽光が遮られることがある。これにより、発電量が大幅に低下し、安定的な電力供給が困難になる可能性がある。
2.火星の低温環境
火星の表面温度は地球よりも低く、平均気温が-80℃前後である。このような低温環境下での稼働が前提となるため、太陽光発電システムの耐寒性能が重要となる。また、温度変化に伴う材料の収縮や膨張による機器の破損リスクも考慮する必要がある。
3.運搬と設置
火星への運搬にはコストや重量制限があるため、太陽光発電システムの小型化と軽量化が求められる。さらに、火星の地表は地球とは異なる地形や地質であるため、設置場所の選定や固定方法にも配慮が必要である。
総括:
地球上で使用される太陽光発電システムを火星で使用する際には、火星独自の気象条件や低温環境、運搬と設置の課題に対処する必要がある。これらの課題を克服することで、火星での持続可能なエネルギー供給が実現し、人類の火星活動をサポートすることができる。

機械部門っぽくない「太陽光発電システム」を選ばれてしまいましたが、省略した表に記載されている火星の環境データについて盛り込まれた内容となってますね。

さっそく添削してもらう

まずは私の回答。コミュニティで添削していただき修正したものです。

(つねぞうの回答)
(1)想定する機械と多面的な課題
火星で使用する機械としてマシニングセンタを想定する。火星の開発に必要な様々な機械で使用する金属部品を加工・修理するにあたり、課題となる事項を3つ挙げる。
1.1火星環境への適応
加工した部品の精度は、ワークと工具の相対位置がプログラムで指令した通りに動作したかで決まる。地球とは異なる物理量(重力、温度)、設置される場所の外的要因の影響によってその相対位置は理想からずれてしまう。火星上では地球以上に外的要因の影響を受けにくい機械構造・設置環境となるように考慮する必要がある。
1.2加工自動化の実現
火星の開発初期には、マシニングセンタでの加工に慣れた作業者が常にいるとは限らないことが考えられるため、以下の技術の実現が課題となる。
・地球から火星上のマシニングセンタへのプログラム転送
・ロボットによるマシニングセンタ上のワークおよび工具の交換
1.3動力源の確保
マシニングセンタを使用するには電力が必要である。地球上で多く使用されている石炭等を燃料とした火力発電を行うことはできないため、太陽光発電や風力発電を採用する必要がある。しかし、砂嵐により発電できない期間があり、安定的な電力供給が課題となる。

これをしぶちょーさんのnoteで紹介していた精度向上テクニックを駆使した質問内容で添削してもらいます。

(指令)
#命令
あなたは、日本の技術士(機械部門)の資格を持つ技術者です。以下の問題文と回答文を読んで、技術士の立場で回答文の内容を評価してください。

#評価条件
・30点満点で評価
・18点以上がA、18点未満12点以上がB、12点未満がCとし、A~Bの評価も記載する
・評価の理由を提示する
・評価の高い部分とその理由を記載する
・評価の低い部分とその理由を記載する

#問題文
(略:令和4年度機械部門必須Ⅰの過去問)

#回答文
(略:回答文)

さぁ、結果はどうでしょう!?

評価: 27点
評価ランク: A

【評価の理由】
高い部分:
1.機械製品の選定: マシニングセンタは火星開発において重要な役割を果たす機械であり、選定が現実的である。
2.課題の抽出: 多面的な観点から課題を3つ抽出し、それぞれの観点を明記しているため、問題の要求事項を満たしている。
3.火星環境への適応: 火星環境への適応に関する課題が具体的に述べられており、現実的な問題意識を示している。

低い部分:
1.自動化技術に関する具体性が不足: 回答文では自動化技術の実現が課題とされているが、具体的な解決策や技術の適用についての説明が不足している。
2.動力源の課題に対する解決策が不十分: 動力源の確保に関する課題は適切に指摘されているが、具体的な解決策や代替案についての言及が不足している。

総括: 回答文は機械製品の選定や課題抽出が適切であり、火星環境への適応に関する課題が具体的に示されている。しかし、自動化技術や動力源に関する具体的な解決策が不十分であるため、27点と評価します。

おぉ、なかなか良い評価いただきました。
指摘された具体的な解決策は次の設問で答えようとしてました。

おまけ

ChatGPT自身の回答も評価してもらいました。

評価: 25点
評価ランク: A-

【評価の理由】
高い部分:
1.火星環境に対する配慮: 回答文では火星の独自の気象条件や低温環境に対する配慮が適切に行われており、現実的な課題を抽出している。
2.課題の抽出: 多面的な観点から課題を3つ抽出し、それぞれの観点を明記しているため、問題の要求事項を満たしている。
3.内容の簡潔さ: 回答文は簡潔であり、問題文の制限内で適切な情報が記載されている。

低い部分:
1.より具体的な解決策の提示がない: 回答文では課題の抽出には成功しているが、それぞれの課題に対する具体的な解決策の提示が不足している。
2.機械製品の選定根拠が不十分: 太陽光発電システムの選定根拠が明確でなく、他の機械製品との比較や適用性についての説明が不足している。

総括: 回答文は火星環境に対する配慮や課題抽出が適切で、簡潔にまとめられているが、具体的な解決策や機械製品選定の根拠が不十分なため、25点と評価します。

わたしのほうが点数高かった。
私のChatGPTは自身に少し厳しいのかな?

まとめ

しぶちょーさんが評価されてたように、ChatGPTは技術士2次試験に向けた勉強ツールとして有効そうです。しばらくはChatGPTに壁打ちしながら論文を書いてみようと思います。

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