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サンゴ塾第3回レクチャー〜薩南諸島のサンゴ礁と魚たちの分布特性〜


今回のサンゴ塾は鹿児島大学にて行われました。
当日の現地では台風14号の接近しつつあり、不安な天気ではあったものの開催中は少し雨の降る程度で無事開催できました。

本村浩之先生(鹿児島大学 総合研究博物館)の講義では“薩南諸島のサンゴ礁の魚たちと分布特性”というタイトルで喜界島を始めとした薩南諸島に住む魚たちの生態や分布について講演して頂きました。

魚とその色の関係性というテーマはとても興味深く感じました。例えば似たような色・姿であるのに全く別の種類であったり、見た目では明らかに別の種だと思っても実際は同じ種であったりなど魚を区別するのは難しいですね…。
色に関して言うともう一つ興味深いことを学ぶことができました。私達人類は赤から紫の色を見分けることができます。しかし魚には赤外線や紫外線を見ることのできる魚も存在するとのことです。これによって人間には見えない色や模様が魚の表面には表れているようです。

講義の後には鹿児島大学の中にある本村先生のサンプルが沢山保管されている収蔵庫の見学をさせていただきました。収蔵庫の中には大きな棚が沢山置かれており、その棚には魚のサンプルの入った瓶が所狭しと並んでいました!

どうやら魚の標本を作るには時間が勝負らしく、サンプルを採取した後は大忙しだそうです。

この瓶に入った魚たちは時間が経過すると色素が抜けてくるようで白くなっていました!
収蔵庫見学の際には和やかな雰囲気で参加者の方からの質問や普段聞くことができないような研究や魚のお話をしていただきました。

台風が迫りつつあるなかでの開催となりましたが,とても楽しいイベントとなり良かったなと思います。
少しでもサンゴ礁やそこに住む魚たちに興味を持っていただけたのならば幸いです。


今回の講義が気になった方は、サンゴ塾アーカイブコースにてご受講が可能です。受講者は随時募集しておりますので、是非ご検討ください!

次回のサンゴ塾は喜界島での開催です。12月には東京でもレクチャーを開講するので、お近くの方は是非お越しください。
参加申込は公式LINEにて受付中です!
【第4回レクチャー】
10月15日(土) 15:00~16:30@喜界町役場コミュニティーホール
現在そして未来のサンゴ礁とは? 栗原晴子先生(琉球大学)
【第5回レクチャー】
12月17日(土) 15:00~16:30@東京工業大学内(仮)
サンゴ礁生態系の現在と未来 中村隆志先生(東京工業大学)

また次回のレクチャーでお会いしましょう!

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