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「言葉で動かす」こと

原田マハさんの『本日はお日柄もよく』。

言葉で表現することの魅力とは無縁だった主人公が、伝説のスピーチライターと出会い、どんどん言葉の世界にのめり込んでいく話。

自分と主人公のこと葉で重ね合わさる部分も多かった。言葉にまつわる素敵な言葉で溢れていて、大好きな一冊になった。

それぞれの言葉がどこで出てくるのかは伏せておくので、ぜひ読んでみてもらえれば。

「言葉は、操れなくちゃダメなんだ。じゃなきゃ結局、世の中動かせないんだ」
ー原田マハ・著『本日はお日柄もよく』より

なぜメディアという立場からスポーツに関わりたいと思ったのか、初心を思い出させられた気がした。小学生のころ、小説が大好きだった。食事の時間も読みたいと思うくらい貪り読んでいた。読み終わった後の、ちょっと夕方一人で散歩をしたくなるような余韻が大好きで。「私も文章が書きたい」何度もそう思った。

それから大きくなるにつれて、将来の夢はどんどん変わっていった。大統領(小学2年生くらいの時です笑)、体育教師、TVディレクター、新聞記者...。大学に入って、就活を始めたタイミングで気づいたことがひとつあった。どれも、「自分の手で、自分が好きな世界を表現して、知ってもらいたい」という思いが根底にあることに。

自分が好きな世界は明確だった。何度もnoteに書いてきたように、スポーツだ。私の様々な原点であり、私を語る時になくてはならない大切なもの。私だからこそ、語ることができる何かが、伝えられる何かがある。そう思えるのはスポーツ以外に何もない。

では、何で表現するのか。私が一番心動かされたものは何だ?体育の授業か?TV番組か?いや、違う。言葉だ。文字が読めるようになった時から、私に様々な影響を与えてくれた。今考えてみると、体育の授業も、 TV番組も、言葉を使用する。言葉って偉大だ。

まだまだ力不足だが、一歩ずつ、スポーツのさまざまな一面を伝えられるように、言葉を操れるように努力していきたい。じゃなきゃ結局、世の中動かせないから。私の表現で、スポーツ界を動かせないから。

(今の私には、何言ってるんだ感ありますが)

「言葉は、ときとして、世の中を変える力を持つ。」
ー原田マハ・著『本日はお日柄もよく』より

言葉によって変えられる人生や、言葉によって良くなったり励まされる世界が、きっとある。

スポーツを取り巻くさまざまな世界を、

言葉で人を熱くし、心を動かしてみたい。
ー原田マハ・著『本日はお日柄もよく』より

言葉の力を信じて、熱く、大切に、届けられるように。


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