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リーダー経験0の私が、リーダーになって考えた2つのこと

卒論もひと段落して少し落ち着き、「あー引退したのか」とようやく実感し始めている今日この頃です。

「体育会4年間は本当にすごいね、どうして続けられたの?」と言われることが多いですが、「部員、部に関わる人たちが好きで好きでたまらなくて、勝って『ありがとう』と言いたかったから」だと即答します。結果的に2点差で学生日本一には届かなかったのですが、全てやりきったと思えました。

学生最後の1年は、タイトル通り私がリーダーという新たな挑戦をした1年でした。

簡単に説明しておくと、

オフェンスリーダー:オフェンスの戦術考案・実行・メンバーの決定など攻撃に関する全ての統括。わかりやすく言えば、勝てるオフェンスを作るためにフィールド内外で引っ張る人。

初めて組織を引っ張る立場になって、難しいと感じたこと2つを書くことにしました。(他にもたくさん感じたことはあるので、今後書いていきたいと思います。)

①本音を聞き出すこと

組織の中である課題を最善の方法で解決するには、まずは課題に対して「組織内のメンバー一人ひとりがどう思っているのか」を把握する必要があります。何かを改善する必要がある時に難しいのは、最強の改善策を思いつくことではなく、何が根源なのかを知ること。誰がどう感じていて、その問題が発生しているのか。材料さえ集めれば、どうすればいいのかは自ずと見えてくることが次第にわかるようになりました。

さらに、自分から一番遠い人の本音ほど、効果のある本質的な改善策へのヒントがあることにも気づきました。同期は話しやすいし、自分と同じような環境で続けてきたからこそ、自分の意見と似たような価値観を持っていることが多いです。でも1年生は?試合に出ていない下回生は?スタッフは?リーダーから少し離れたメンバーの本音こそ、客観的なことが多かったです。

でもその本音を聞くことが、難しいところでした。どれだけ親しみがある先輩でも、「リーダー」という肩書きのある人に対していざ本音をぶっちゃけられる下回生はなかなかいないです。普段から丁寧なコミュニケーションをとって、少し込み入った話にも突っ込める信頼関係を作ることが求められました。どう話すのがいいのかめちゃくちゃ悩んだ時もありましたし、重くしすぎて負担をかけてしまうこともありました。それでも、私なりにめちゃくちゃ真っ直ぐに自分の言葉で向き合っていると、みんな本気で返してくれました。

さらにその先で気づいたことは、もしその人の意見が全く反映されないような改善策になったとしても「私の意見を伝えることには意味がある(あった)」と感じてもらえるようにすることが、「居場所がある」と思うことにも繋がり、結果的に「このチームのために何かしたい」と思うことにも繋がる、ということです。そうなっていくと、リーダーから提示しなくても、立場や回生関係なく意見を言う環境が普通になり、チームが成長できる幅が広がっていくと感じました。

②思いを伝えるタイミングと、アクションを起こすタイミングの見極め

これは①のコミュニケーションにも通じますが、伝えるときにはその人にとって一番刺さるタイミングで言わなければ、ただの“声かけ”で終わってしまいます。変わるきっかけ、奮起するきっかけにするためには、適切なタイミングで、しっかりと伝えることが大切だと思いました。

アクションに関しても同じで、やるべき時でないとただの”新鮮な取り組み”で終わってしまいます。チームが目指している方向性がぶれることにも繋がる可能性があるので、「なぜこのアクションプランなのか」「なぜ今なのか」「どういう効果を期待しているのか」を話し合って明確にしてから実行することが大切だと実感しました。

難しいながら、すごく達成感があって、引っ張る立場の醍醐味だとも思いました。

今日は一旦ここまで。

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