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ついに公開決定!「青葉家のテーブル」

「青葉家のテーブル」が、来春映画になる。

「北欧、暮らしの道具店」の初の長編映画だ。今までコラム、WEBドラマ、インターネットラジオとメディアの幅を広げてきたECショップから、初の映画である。

「北欧、暮らしの道具店」の1ファンとして、単純に、非常に楽しみである。「青葉家のテーブル」には、それぞれが日々を楽しんだり思い悩んだり、親しみの持てる4人の家族の姿が描かれている。映画版では、4人だけでなく新たに2人の登場人物が登場するとのこと。どうやら、春子のお友達らしい。あらすじや佐藤店長のコラムを読めば読むほど、ますます楽しみになってきた。

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ちなみに「青葉家のテーブル」の中で、僕が一番好きなエピソードは、めいこちゃんが主人公の第2話、「君の好きなとこ」。美味しそうなお弁当の描写から始まるこのエピソードが、しばらく僕の会社の行き帰り相棒になった。観るだけでなく、耳だけでも何度も繰り返して聴いた。特に好きなのは、最後のシーンだ。ソラオとめいこが二人で話す、その瞬間の尊さがたまらなかった。

一方、聞くまでに時間がかかったエピソードがある。それは第4話の「春子のユウウツ」である。第4話の公開が楽しみだったはずなのに、いざエピソードの紹介を見たところで止まってしまった。なぜなら、あらすじの中の朝子ちゃんに、僕自身がイライラしてしまったからだ。ちょっとどんくさくて、青くさい女の子。いつかの僕を、朝子ちゃんの姿に投影してしまったのかもしれない。ある意味、自己嫌悪である。

それでも、ついに再生した日、僕は「なんでもっと早く観なかったんだろう!」と後悔した。朝子ちゃんは、単にどんくさい女の子ではなかった。好きなものや理想に一生懸命な、ひたむきな女の子だった。仕事をしているうちに、僕らが忘れてしまった何か大事なものが、朝子ちゃんにはあると思った。それが僕らにはくすぐったくて、もどかしくて。きっと春子さんも同じような気持ちだったのではないだろうか

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映画が公開される頃には、もっと映画に行きやすい世の中になっているといいな。このクリスマスと年末年始は、そんなことを願いながら「青葉家のテーブル」でカウチポテトときめようじゃないか。

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