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湯たんぽと、僕と、それからお蕎麦

朝晩の冷え込みがキツくなってきた。

リモートワークになって、早8ヵ月。僕の働く会社は出社を推奨していないので、もっぱら僕は自分の部屋で仕事をする。通勤電車からの解放されたことが良い点。反対に、もう少し改善したいことが2つある。それは空調と昼食だ。

今日の午前中は本当に寒かった。いつもだったら昼頃にはあたたかくなる僕の部屋も例外ではなく、足先から体の芯まで冷えていた。僕はどちらかというと暑がりなので、夏のエアコンは積極的につけたのだが、なんとなく冬の暖房はつけ始めのハードルが高い。暖房をつけると部屋がカラカラになってしまうし、僕には雪国生まれという自負があるのだ(とはいっても、冬にちょっとだけ雪が積もるくらいの雪国)。しかし、今日はつけちゃおうかしらと、エアリモコン(エアコンのリモコンを、僕らはこう呼ぶ)をにらんでいた時に思い出した。そうだ、湯たんぽ使おう。

「北欧、暮らしの道具店」で気に入ったLAPUAN KANKURIT/ラプアンカンクリの湯たんぽ。自分で使うにはちょっとかわいすぎるかなと、妻と彼女のお姉さんのXmasプレゼントに購入したのは確か2年前だった。しばらくすると妻からのお下がりとして、僕の手元にやってきた。今ではもう、堂々と僕のものだ。

湯たんぽ

ケトルで温めたお湯を、湯たんぽにコポコポと入れる。じんわりとあたたかくなるそれをお腹に抱えて、おかあさんカンガルーみたいに仕事をした。気が付けばもうお昼だ。さぁて、今日のお昼は何にしようかしら。そう、改善できそうなもう1つの、昼食問題である。

会社に通っていたころは、同僚と毎日外食をしていた。もちろん、毎日何を食べようか迷うのだけど、たいていお気に入りの店というのはあるものだし、同僚がグルメだったので、「はいはい」とついていけばそれでよかった。しかし、最近は自分で決めてさらに自分で作らなければならない。片付けのことも考えると、なかなか料理をするには気合がいった。最近は、袋麺に頼ったり、プロテインバーなんかを食べてお茶を濁したり、ちょっとマンネリ化している。

今日はどうしようかと思っていたら、ふとカップの蕎麦が目に留まった。僕の好きな七味とコラボしているからと、妻が先日買ってきてくれたものだ。うん、今日はこれにしよう。昼食に選んだそのカップの蕎麦は、なかなかに美味しい。温かいだしを飲み干すと、お腹も落ち着いた。蕎麦をお昼に食べるというのは、よいものだ。

小さい頃は、正直蕎麦があんまり好きではなかった。蕎麦かうどんがあったら必ずうどんを選ぶ、熱心なうどん派だったはずなのだが、大人になったということなのか、最近蕎麦が好きだ。僕の故郷は、蕎麦で有名である。小さい頃から蕎麦が好きだったら、おいしい蕎麦をたくさん食べ回れたのにと少し残念な気分にもなるが、そればかりは仕方ないか。最近はなかなか遠出もしにくいのだが、次に故郷に帰るときは、ぜひおいしい蕎麦を食べに行きたい、とふと思った。

外からは湯たんぽ、中からはお蕎麦に温められた僕は、また机に向かう。あともうひと踏ん張り。午後が終わったら明日は休日だ。

昨日はバタバタしていて投稿ができなかったのがちょっと悔しい。明日も書きます。またよければお付き合いください。

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