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思うつぼ
2020年8月10日 19:40
本を読み終た私は、どこかで聞いたような言葉を思い出していた──。少し遠回りで、あざとい。でも、ロジカルにピースをはめれば魅えてくる。これは阿部亮平の大きく静かな慈愛を、一冊の本が教えてくれた話。1.偶然、ある本に出会った。夏の暑さでへばった体を休ませるため本屋をふらついていたら、ある一冊が目に飛び込んできた。それは、青々とした綺麗な緑の表紙に、キラキラしたピンクの文字でタイトルが書か